いま10頭の診断を依頼されている
それぞれの繁殖の6代血統表&9代クロス解析表
気性やクロスしたい血脈など分析

指名された50頭の種牡馬候補の6代血統表を出力

1頭ずつ目視し 次に架空配合でチェック
瞬時に6代と9代が表示されるので選別が簡単
候補を3頭に絞る


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架空配合機能が充実
5代血統表ベースで繁殖と種牡馬を次々と入力
→6代血統表&9代クロス解析表をワンタッチで表示&出力
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多くの馬主や調教師はディープインパクト産駒が走ればそれを買い求め、キングカメハメハが走ればそちらになびく。それは、より高く馬を売らねばならない牧場、生産者も同じ。つまり、父親=種牡馬を中心に競馬サークルは回転している感があります。

しかし、それではダメ。本当に強い競走馬を作る観点からは、年に1頭しか子供を産めない母親=繁殖牝馬を基本にして、それに適合する種牡馬を選ばないといけません。母親からみて「望まない結婚」をさせてはならないわけです。走る馬、強い馬を生産、そして所有する「オーナー・ブリーダー」ならばなおさらのこと。見栄で高馬を買う必要がないのがオーナー・ブリーダーの長所でもあります。



小生は「配合診断」のコンサルティングもやっています。天皇賞馬オフサイドトラップや桜花賞、オークス、秋華賞のデアリングタクトなど、少ない診断頭数の中からそれなりの成果を挙げてきました。以下に、その繁殖牝馬の配合分析の一例を示します。


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青木義明の配合診断
http://ktsn.jp/rank


【青木の主な配合馬】

・オフサイドトラップ(天皇賞・秋)
・デアリングタクト(桜花賞、オークス、秋華賞)
・インサイドザパーク(東京ダービー)
・ブランドアート(クイーンC)
・サウンドオブハート(阪神牝馬S)
・キョウヘイ(シンザン記念)
・エイシンハリマオー、ブランドノーブル、ブランドミッシェル、ラトルスネーク、ニシノラッシュ

【配合診断料金表】

A.繁殖牝馬の相手種牡馬探し(料金7万円)

B.繁殖牝馬の配合的方向性(料金2万円)

C.購入検討馬の能力診断(料金1万円)

【お申し込み方法】
メールまたはお電話にてご相談ください。

◇メール:support@ktsn.jp
◇電話番号:03-3735-4430


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【青木義明の血統理論・配合のコンセプト】

◆サラブレッドは配合が基本

車にしても建物にしても「基本設計図」が整備されていないと確かなものは完成しない。サラブレッドの生産にも同じことが言える。まして、大種牡馬サンデーサイレンス亡き後の綿密な「配合計画」こそは牧場の発展、走る馬の生産にとって必要不可欠である。換言すれば牧場の浮沈がかかっているといえよう。

群雄割拠ともいうべき多様な血統の種牡馬の中から、どのような配合コンセプトで自分の繁殖牝馬の相手を指名するべきなのか。

その眼力、思想性、配合理論が一段と重要な時代へと突入したことを、特に若い生産者には強く認識して頂きたい。すなわち、配合に関する理論武装がなければ厳しい生産競争に打ち勝てないのである。

◆パソコン時代の戦い方

パソコン時代の今日、5代血統表にとどまることなく、7代血統表や9代クロス分析表を用いて用意周到な「配合計画」の作成が可能となった。混迷する生産競争に打ち勝つためにも配合論を戦いの武器として常に磨き上げたいものだ。

とりわけ、自分の持つ繁殖牝馬の7代血統表、9代クロス分析表が必須である。そして、これはと思う相手との配合シミュレーションの実践。そこから合格点の与えられる結論だけを採用するという基本視点が大切となる。

◆ノーザンダンサー Northern Dancer の基軸論が現代サラブレッドの設計指針

[時代認識]

◎多くの世界的名馬に Northern Dancer の血脈が入り、あるいはクロスされている厳然たる事実を現代サラブレッドの配合設計の基軸に据えなければならない。


例えば、種牡馬サンデーサイレンスがなぜ成功したか。その要因は二つあるが、一つはノーザンダンサー Northern Dancer と、サンデーサイレンスの父 Halo が同一牝系であることから名牝アルマームード Almahmoud のクロスが得られる点を押さえておく必要がある。

つまり、サンデーサイレンスまたはその後継種牡馬の成功には Northern Dancer を取り込むことが配合的な「必要条件」となる。

[確認事項]

◆ Northern Dancer の構成血脈

・父 Nearctic →その父 Nearco →その母 Lady Angela →その父 Hyperion
・母 Natalama →その父 Native Dancer →その母 Almahmoud →その父 Mahmoud

・すでに Northern Dancer のクロス馬も多いが、その前に着手するべきことがあり、また、その周縁血脈への留意が必要となる。

・すなわち、次の4頭の祖先を優先的にクロスしなければならない。

・Native Dancer
・Almahmoud
・Nearctic
・Lady Angela

◆周縁血脈への配慮

ノーザンダンサー Northern Dancer のクロスを目標にするとき、とりわけ次の血脈をバランスよく取り込むことに留意しなければならない。これらは基本的に「異系血脈」となるからである。

・Ribot
・Princequillo
・Tourbillon
・Nasrullah
・Hyperion
・Mr.Prospector
・Hail to Reason
・Buckpasser
・Damascus
・In Reality
・Dr.Fager
・A.P.Indy

【9代クロス分析の効用】

◆9代クロス解析の効用により次の諸点を理解することができる

・能力はクロス血脈の質と量により変化すること
・欧米血脈の混淆により体質の強化が図れること
・クロスの量的出現パターンで距離適性、気性、脚質が分かること
・名血の牡馬、牝馬のクロスあるいは継続クロスが識別できること
・「緻密クロス型」は決め手は鋭いが、気性難を伴い、踏ん張りと底力を欠くこと
・異系血脈の強いクロスのプール、または新規取り込みが能力の向上に有効なこと


【配合診断サンプル】


配合診断の実例=キングカメハメハ産駒のデアリングバードの場合
[2020桜花賞、オークス、秋華賞の三冠馬デアリングタクトの母]

●血統的特徴

デアリングバードの血統構成は父キングカメハメハ、母の父サンデーサイレンス、祖母の父ダンジグ Danzig というもので、総じて血統構成上はマイラー~中距離タイプと言える。

父のキングカメハメハは言わずと知れた名種牡馬。サイアーラインはキングマンボ→ミスタープロスペクターと現代主流の一つで、その上にヌレイエフ、トライマイベスト、そしてニジンスキーのラインを通じてノーザンダンサーを3本継続クロスしていること。これからノーザンダンサーを二本、三本とクロスしようかという状況の中で2001年に生まれたキングカメハメハは時代の先をいった印象が強い。ある意味で画期的だ。

そして、種牡馬として成功した要因はバックパサーとニジンスキーのニックスを内包し、これを発展させる形でニジンスキーのクロスを獲得すること。あるいはキングマンボの母ミエスク Miesque がリボー、プリンスキロ、トゥルビョンと欧州を代表する名血を内包することで、それそれの継続クロスから馬体の柔軟性と勝負根性を補強すること。さらにミスタープロスペクター自身のクロスの獲得。総じてこの3点が配合のポイントだが、もう一点、確認しておくべき点はサンデーサイレンス→ヘイローのラインを持たないことだ。したがって、日本の競馬サークルにあってはサンデー系牝馬との配合で自己を活用しやすい立ち位置にいる。


●配合の方向性

デアリングバード自身はサンデーサイレンが入るので配合的セオリーを踏んでおり、ある意味で完成形だ。そこでノーザンダンサー4本継続クロスの次なる方向性を探れば、その直仔へとクロス血脈を前進させることである。具体的には母系のダンジグか父系のニジンスキーが視野に入る。その他ではサンデーサイレンス自身のクロスだが、これが3×3では早すぎるが「4×3」なら了解しうるものだ。さらにキングカメハメハには多様な血脈が内包されているので、並行してこれらのクロスを引き出せれば合格点が付けられる。

候補として取り上げたのは以下の3頭。順序に大きな意味はないことを付記させていただく。


●具体的な相手

〇エピファネイア
エピファネイアと配合されるとサンデーサイレンス4×3のクロスが派生する。3×3はすでに競馬場で散見されるがまだ大物はいない。淡泊、単調、マイラー。中距離で切れ味を発揮するには「4×3」の具現と、これに相応のスパイスを加える必要がある。エビファネイアの場合だとヘイルトゥリーズン4本、プリンスキロ4本が注入されるので弾力性と粘り強さが補強される。加えて、この母においてはニジンスキー6×7、バックパサー7×7と頑健さと骨量を増す血脈のクロスも派生する。サラブレッドの配合はトータルな観点から施されるべきだが、シンボリクリスエス産駒のエビファネイアの存在はサンデーサイレンス系×キングカメハメハの配合馬の止揚にとって貴重な存在となり得るだろう。


〇ベーカバド
ベーカバドはケープクロス Cape Cross 直仔の芝向きの中距離血脈だが、ネヴァーベンド5×4やリボーも内包するので、いい意味での気の強さ、勝負根性も期待できる。デアリングバードとの配合ではダンジグ4×4のクロスが引き出されるが、ノーザンダンサー5本、ニアークティック6本、ネイティヴダンサー6本、そしてアルマームード5本と、ノーザンダンサーを巡る「複合クロス」の形をとるのでダンジグ・クロスの単調さは気にならない。加えて、ミルリーフ→ネヴァーベンドの継続やリボー6×8のクロスも派生するので中距離対応へのバランスもいい。


〇ハービンジャー
ハービンジャーはダンジグ系でもデインヒルをくぐっているので馬力は十分だし、バックパサーとニジンスキーのニックスやリポー、サーアイヴァーなどの欧州血脈から芝中距離の本格派だ。デアリングバードと配合されると、まずはダンジグ4×4が派生する。同時にニジンスキー6×7も獲得するが、この点をどう判断すべきか少し悩まされる。ひと昔であればプリンスりーギフト、グレイソヴリン、ネヴァーセイダイなどのナスルーラ直仔を同時にクロスするようなものだが、しかし5代血統表の中ではなく世代的にも遠いので「嫌味感」は薄らぐ。その上にバックパサー→トムフール、ラウンドテーブル→プリンスキロの継続クロスやリボー系ヒズマジェスティ His Majesty=グロースターク Graustark5×7の同血馬クロスが派生する。この周縁血脈のバランスの良さで総合的に高い能力が獲得できる。

2015.10.8.業界紙「馬事通信」に掲載

◆リバティアイランド6代血統表
リバティアイランド6代血統表

◆リバティアイランド9代クロス解析表
リバティアイランド9代クロス解析表






1.配合的に「5代多重クロス」で活力十分
2.切れるマイラーで気性も強い
3.体型的にも伸びはなく2400ならスローペースが望み
4.結論として2023ジャパンカップは馬券に組み込まない

20231122

青木義明

◆Auguste Rodin 6代血統表
Auguste Rodin 6代血統表

◆Auguste Rodin 9代クロス解析表
Auguste Rodin 9代クロス解析表


一言
母系の血統・配合パターンの良さが目立つ
ディープに対して異系血脈もプール

ただ 乗りにくさを感じる配合という気もする
10戦して2度 大敗している

日本の馬場では切れ不足か

青木義明



ノーザンダンサーの血統は世界中に広がり、今も大きなサイアーラインを形成している。日本でもダービー馬6頭が輩出、リファール系モガミ産駒シリウスシンボリ→ノーザンテースト産駒ダイナガリバー→コリムスキー産駒メリーナイス→「幻のダービー馬」マルゼンスキー産駒サクラチヨノオーで4連覇。

ノーザンダンサーの傑作と言われたニジンスキーは、日本でも前出マルゼンスキーが規格外の速さを見せた。当時は外国産馬は言うに及ばず、持ち込み馬も日本ダービーには出走できなかった時代。マルゼンスキーがダービー馬の父となったことは、このサイアーラインの優秀さを証明したと言える。

それから8年後にニジンスキー系カーリアン産駒フサイチコンコルドが再びダービー制覇(更に10年経ってサドラーズウェルズ系オペラハウス産駒メイショウサムソンがダービーを勝った)。そのニジンスキー産駒で海外から日本に大きな足跡を残したのが、本稿の主役カーリアン。

これまで100頭以上が競走馬として輸入されていて(繁殖馬を含めれば300頭は優に超えるはず)、フサイチコンコルドの他にもシンコウラブリイ・エルウェーウィン・ビワハイジ(フサイチコンコルドが勝ったダービーで13着)・ゼンノエルシドがG1レースの勝ち馬となった。

他にもダイワカーリアン・クロカミ・イブキパーシヴ(これら3頭もフサイチコンコルドと同期生)・タヤスブルームが重賞勝ちを収めている。血統的な観点から言うと、母系に入って良さが出るタイプでビワハイジが名繁殖馬として6頭の重賞勝ち馬を産んだ。

その6頭のうちG1を制した2頭はいずれも牝馬で、6番仔ブエナビスタと9番仔ジョワドヴィーヴルで阪神JFの母娘制覇を成し遂げている。ジョワドヴィーヴルは残念ながら調教中の事故で命を落としたが、ブエナビスタを含めて5頭の娘たちが母としてその血を繋いでいる。

カーリアン輸入競走馬の嚆矢となったシンコウラブリイは、初仔ロードクロノスが重賞を勝ち、7頭の後継繁殖牝馬から孫の代でもムイトオブリガードが重賞制覇。クロカミは3番仔クロウキャニオンがボレアス・カミノタサハラ・ヨーホーレイクと3頭の重賞勝ち馬の母となっている。

輸入繁殖牝馬ではウェルシュマフィンが筆頭格、持ち込み馬のタイキシャトルが海外を含めG1を5勝している。孫の代にはまだ重賞勝ち馬は現れていないが、後継繁殖牝馬は7頭いて牝系の枝葉は広がっているだけにまた大物が輩出するかもしれない。

◆竹内康光【馬よ草原に向かって嘶け】
http://bit.ly/17MDXV7

◇競馬通信社◇
http://ktsn.jp

◆ニシノライコウ6代血統表
ニシノライコウ6代血統表

◆ニシノライコウ9代クロス解析表
ニシノライコウ9代クロス解析表


・コメント

1.幾多のディープインパクト後継種牡馬の中でエイシンヒカリは Ribot の血脈を持つことがポイント
2.ニシノライコウは母系に Ribot が3本クロスされ
3.その直仔 His Majesty=Grauastark 6×5へクロス世代が前進していて一発の魅力を秘める
4.ディープインパクト系の必要条件とも言える Lyphard 5×5のクロス前進で力強い
5.サンデーサイレンスではなく父の Halo 4×5・6で柔軟性と筋肉の弾力性を獲得
6.3代母ブランドアートは青木配合馬で1992年のフラワーCを10人気で快勝
7.母系の Never Bend-Djeddah-Djebel-Tourbillon の異系クロスのプールが効果的

8.総じて気性が強いのは Ribot 4本からの属性だがマイラー配合馬としてA級も可能だ


2023.05.02.
青木配合馬


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20230502


おはようございます

青木配合馬ニシノライコウ
重賞取りへの一歩を踏み出す

9戦[2.3.0.4]

「我慢させるレースをしていて前走はなり力みましたが、今回はペースも速く流れてくれたので、そこまでではなかったです。ゲート裏での落ち着きが出てきたように、馬が成長してきた感じがします」
(永野騎手 週刊競馬ブック)

父エイシンヒカリは一流馬を輩出できると踏んでの配合
G1まで行って欲しい


血統評論家・青木義明の
新馬戦勝ち馬の配合分析
『ニシノコウフク』
https://youtu.be/D4PQNiBaFWc

さあ 君の時代の幕は開いたぞ
歴史にその名を刻め

#新馬戦 #ニシノコウフク

20年3冠牝馬デアリングタクト、体部繋靱帯炎再発で引退…繁殖入り 復帰かなわず昨年JCラストラン



netkeiba.com
http://www.netkeiba.com/



 昨秋のジャパンC4着後、左前脚の歩様が乱れて2月のサウジアラビア遠征を見送り、牧場で調整中の20年3冠牝馬デアリングタクト(牝6=杉山晴、父エピファネイア)は体部繋靱帯(けいじんたい)炎を再発したため引退、繁殖入りが決まった。6日、ノルマンディーサラブレッドレーシングが発表した。今後は岡田スタッド(北海道新ひだか町)で繁殖入りする。

 5月17日にノルマンディーファーム小野町(福島県小野町)からノルマンディーファーム(北海道新ひだか町)に移動。心身のリフレッシュを図りつつ、じっくり乗り込みを進めてきた。

 復帰に向け、10月中旬をメドに北海道新ひだか町のノルマンディーファームからノルマンディーファーム小野町(福島県小野町)に移動する予定だったが5日の調教後、ハ行が見られ、右前脚にやや熱を持っていることからレントゲンとエコー検査を受けた結果、再発が判明した。

 21年4月の香港遠征(クイーンエリザベス2世カップ3着)から帰国後に同様の症状で約1年の休養を強いられている

 通算13戦5勝、獲得賞金は6億4413万2400円。

スポニチ




青木配合馬で無敗の三冠牝馬デアリングタクトの6代血統表&9代クロス解析表
http://keibatsushin.blog.jp/archives/32310714.html

競馬通信社ブログ


イギリスの「グランドナショナル」と言えば、オールドファンなら「フジノオー」という馬名がすぐに出て来る。フジノオーは中山大障害を4連覇した名馬で、そのフジノオーが挑戦した世界最高峰の障害レースがグランドナショナル。36Fを走って30回の障害飛越がある超難関コースである。

さしものフジノオーも「飛越拒否」という形で競走中止したが、毎年落馬事故も多く発生して、完走するだけで人馬ともに称賛されるレース。落馬後に予後不良となる馬もいて、動物愛護団体からは厳しい非難を浴びている。「YOU BET THEY DIE」は、「あなたが賭けると、馬たちが死ぬ」という意味。

この標語を書いたプラカードを掲げて、競馬というスポーツの存在そのものに異議を唱える人々がいる。彼らは競馬だけでなくドッグレースなどにも反対の立場で、「動物をレースに出す」という行為を全て「虐待」として世の中に告発する運動を展開している。

競馬サークルは鞭の使用回数の制限から馬場のクッション値の測定まで、アニマルウェルフェアの実現と重大事故の防止のために努力を重ねている。科学的な対策を取るには研究も必要で、その研究費用も競馬を施行する主催者が出しているし、京都のように路盤から改修するのにも莫大な費用がかかる。

日本の競馬システムで言えば、それらの原資は馬券の売り上げが占める割合が大きい。ナイスネイチャが大往生を遂げたことが話題になったけれど、引退馬の繋養事業への補助金もある。天皇賞馬アイフルは熱心なファンのおかげで生き延びたけれど、今は重賞勝ちがあれば支給の対象になる。

毎日のように馬券を買う自分は、WE BET THEY SURVIVE「僕らが賭けると、馬たちは生き延びる」と思っている。競馬は野山を駆け回る野生の馬を捕まえてやっているのではなく、人の手で生産された、人の手がなければ生きてゆけぬサラブレッドが走っているのだから。

日本ダービーから地方のC級戦まで、どんなレースにもレースに赴いた相棒のために、馬房の根藁を新しくして、飼葉桶と水桶をセットして待っている厩舎関係者がいる。その馬房に馬が戻って来られない、その悲しみを思うなら、YOU BET THEY DIE ではなく、WE BET THEY SURVIVEと呟いてほしい。

◆竹内康光【馬よ草原に向かって嘶け】
http://bit.ly/17MDXV7

◇競馬通信社◇
http://ktsn.jp

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