◆エテルナミノル6代血統表
エテルナミノル6代血統表

◆エテルナミノル9代クロス解析表
エテルナミノル9代クロス解析表


◆寄稿

エテルナミノルの配合解説(前編)インリアリティクロスについて◆衣斐浩【配合の深淵】

先月のG3愛知杯で私が配合したエテルナミノルが優勝しましたので、その配合を解説したいと思います。

エテルナミノルの父エンパイアメーカーは日本では早々に失敗種牡馬と評価されてアメリカに戻りましたが、配合を間違えなければ走る馬が出る種牡馬だと私は確信していました。

エンパイアメーカーの配合のキーポイントは、イン リアリティ In Realityのクロスです。

イン リアリティは同い年にダマスカス Damascus、ドクター フェイガー Dr. Fagerといった歴史的名馬がいた為、大レース勝鞍には恵まれませんでした。
同馬はその競走成績以上に血統に大きな価値があり、私の提唱する「ハイクオリティアメリカン血統」の代表例です。

イン リアリティはウォー レリック War Relic(マンノウォー直系)の3×3クロスを持っているように、アメリカ異系血統の活力があり、爆発的なスピードを備えていると私は考えています。(後継種牡馬のリローンチ、ノウン ファクトが一大勢力を築いている事からも活力があるのは明白です。)

また、2017年のワールドサラブレッドランキング1位のアロゲートも「イン リアリティの5×5クロス」を持っており、爆発的なスピードが特徴でした。

日本国内でのオーソドックスな配合で一流馬が出なかったエンパイアメーカーですが、イン リアリティをより強調すれば結果も違ってくると考えて提案し、誕生したのがエテルナミノルです。

エテルナミノルは、母ダイワジェラートがフジキセキ×リアルシャダイという配合で、既にイン リアリティの4×4クロスを持っていました。
ここにエンパイアメーカーを配合すれば、「イン リアリティの5・4×5・5クロス」という極めて特徴的な内容になります。
イン リアリティの血統の中には前述したようにマンノ ウォー系が2本ずつ含まれており、更にエンパイアメーカーの父アンブライドルド Unbridled、母の父エル グラン セニョール El Gran Senorにもマンノ ウォーは複数備わっており、これが一気に連動し、エテルナミノルの9代血統表には膨大な数のマンノ ウォーが表れます(計16本)。

エテルナミノルのイン リアリティクロスの中に含まれるクロスは
・ラフン タンブル Rough'n Tumbleのクロスの継続(6・7・6×7・7 計5本)
・ウォー レリックのクロスの継続(8・8・7・7×8・8・8・8 計8本)
・ディスカバリー Discoveryのクロスの継続(8・8・8・8・7・8×8・8 計8本)
・ブル ドッグ Bull Dogのクロスの継続(8・8・8・8×8・8・8 計7本)
と、複数が多重にクロスしています。

クロスの継続というのは、
「Aという馬のクロスの本数 < (A内部にある)A’という馬のクロスの本数」という状態です。
Aというクロスの「中身の有る・無し」を見ますから、クロス自体の強弱も分かりますし、同時に配合全体の統一感も見えてくる訳です。



配合の深淵10◆エテルナミノルの配合解説(後編)ルファビリュークロスについて

エテルナミノルはイン リアリティクロスに加えて、更に(別の異系である)ル ファビュルーのクロスも発生させてあります。
ル ファビュルーはノアイユ賞、リュパン賞、フランスダービーと3歳主要戦を連勝し、2000m前後の中距離で無類の強さを見せ、フランスでリーディングブルードメアサイアーになり、母の父としては世界中で抜群の実績を残しました。

母の父ル ファビュルーの成功例としては、米国で有名なアンブライドルド、日本ではフジキセキがいますが、エテルナミノルはまさにこの組み合わせでルファビュルーをクロスさせてあります。

何よりエテルナミノルの配合の1番のキーポイントは、ノーザン ダンサーのキーホース3/4頭、ネイティヴ ダンサーのキーホース4/4頭、ミル リーフのキーホース4/4頭を抑えたという点です。
私が提唱する「チャンピオン配合」を高い水準で満たしていますから、まず配合の相性が優れています。

この質の高さの上に、イン リアリティのクロス(&クロスの継続)でアメリカの異系血統の爆発的なスピードを加え、さらにル ファビュリューのクロスにより「芝で走る」異系のスピードを追加したという形です。

以上のような、しっかりした狙いのもとにエンパイアメーカー産駒ながらエテルナミノルは芝で活躍できる馬の誕生を狙ったのですが、実際にまさに狙い通りの成績を挙げてくれました。

◆衣斐浩【配合の深淵】
http://bit.ly/1GkHN43

◇競馬通信社◇
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1994年の第44回農林水産省賞典 安田記念(GI)などに優勝したノースフライト号(牝・28歳)は、本日(1月22日(月曜))、心不全のため死亡しましたので、お知らせいたします。
同馬は、北海道浦河郡浦河町の大北牧場にて繋養され余生を送っていました。


大北牧場 齋藤 敏雄氏のコメント

この仔は、この牧場で産まれ、かけがいのない馬で、本当に天からの授かりものでした。現役時代にはファンから「フーちゃん」の愛称で親しまれ牧場に戻ってきてからも多くのファンが毎年会いに来てくださいましたので、残念でなりません。応援してくださった方々に、この場を借りてお礼申し上げます。


ノースフライト号

生年:1990年

毛色:鹿毛

競走成績:11戦8勝

主な勝鞍:
1993年 府中牝馬ステークス(GⅢ)
1993年 サンケイスポーツ杯 阪神牝馬特別(GⅢ)
1994年 京都牝馬特別(GⅢ)
1994年 読売マイラーズカップ(GⅡ)
1994年 農林水産省賞典 安田記念(GⅠ)
1994年 マイルチャンピオンシップ(GⅠ)

◆ノースフライト6代血統表
ノースフライト6代血統表

◆ノースフライト9代クロス解析表
ノースフライト9代クロス解析表


・母の父が良質の米国血脈を内包するところが体質強化などに効果的。
・自身は父トニービンの最大血脈である欧州血脈 Hyperion の継続クロスで締めた。
・9代クロスの出現パターンも底力型のマイラーと読み取れる。

(青木義明)

◆パフォーマプロミス6代血統表
パフォーマプロミス6代血統表

◆パフォーマプロミス9代クロス解析表
パフォーマプロミス9代クロス解析表


・自身の9代クロスの数量面は標準の値を確保して好感
・ただ、クロスの質的側面ではやや物足りない
・しかし、配合的ポイントはある
・父ステイゴールドに内包される Prince Chevalier と母の父タニノギムレットがリボー系 Graustark 3×4のクロス馬であり、Prince Chevalier とリボー Ribot とが極めてよく似た血統構成で「疑似リボー」クロスを派生させていること。これで配合レベルが上昇し、一発の魅力が担保される。

◆Ribot≒Prince Chevalier(疑似クロス)
Ribot=Prinde Chevalier

・また、母の父タニノギムレットの内包する Roman や Sicambre は継続クロスされず、異系血脈のクロスとしての効用を保つ。今後のタニノギムレット牝馬に注目したい。

◆タニノギムレット6代血統表タニノギムレット6代血統表

◆母系にリボーのクロスを持つステイゴールド産駒/ナカヤマフェスタ5代血統表
ナカヤマフェスタ5代血統表

◆ウオッカ産駒のタニノアーバンシー5代血統表
タニノアーバンシー5代血統表

・父に Prince Chevalier は内包されているが、自身は5代アウトクロスだし、Halo も注入されないので切れがなく、レースぶりが大味で、勝負根性も希薄。別な相手を選んであげたいところだ。

(2018.01.18.青木義明)

庄内川特別の馬連185倍的中も、日経新春杯はナカヤマフェスタに泣く◆青木義明の競馬一直線


今年2週目の馬券勝負は勝ち越しだった。土曜日に中京10Rで馬連185倍を4000円ゲットして好スタート。しかし、日曜日は反省点が多く、特に日経新春杯の伏兵09ガンコが3着に食い込んだのは痛恨の極みだった。十八番とすべきナカヤマフェスタ産駒だということをレース後に知った、という鈍感さ、詰めの甘さ…。


【先週の有料情報収支】

◆01.13-14
戦績  4戦2勝
投資額 24万0000円
獲得額 76万9200円
回収率   320.5%



【先週の有料情報の買い目と結果】

◆土曜日

中京10R/庄内川特別

馬連・フォーメーション
07.12.13
01.06.07.08.12.13.14
15点×4000円


1着01 2着12 3着13 4着07 5着04
馬連(01-12)185.9倍的中
獲得額 74万3600円

・ここは単勝70倍、12番人気01コウエイダリアを穴に拾っていて好位から直線抜け出した時は思わず「ヨシッ」の掛け声が。接戦の2着争いは軸馬3頭が鎬を削ったが、どれでも的中。今年初めての万馬券的中にしてやったり。勝ち馬コウエイダリアはジャングルポケット×タイキシャトルで好感度の高い配合でいい馬がいてくれた。74万円ゲット。

◆コウエイダリア5代血統表
コウエイダリア5代血統表



中山12R/4歳以上1000万下

馬連・ボックス
03.07.08.10.14.16
15点×4000円


1着08 2着03 3着04 4着16 5着05
馬連(03-08)6.4倍的中
獲得額 2万5600円

・ここは上位人気2頭で決まって馬連6.4倍の低配当。ただ、5番人気の3着馬は拾ってなかったので3連複ではなく馬連で正解。安くても外れるよりはマシと思うことにしよう。


◆日曜日

中山11R/京成杯

◎08ダブルシャープ(4番人気7着)

馬連・ながし
08→02.05.09.10.11.15
6点×5000円

3連複・軸1頭ながし
08→02.05.09.10.11.15
15点×2000円


1着15 2着05 3着01 4着11 5着09

馬連(05-15)7.8倍外れ
3連複(01-05-15)31.3倍外れ

・ここは前走に続いて08ダブルシャープを狙ったが、パドックで曳かれているときは落ち着いていたが騎手が乗ってからは入れ込みだし、ゲート内でも暴れて出遅れ。その気性難はどこから来るかを配合分析しておかないと、進歩はない。反省。

◆ダブルシャープ5代血統表
ダブルシャープ5代血統表



京都11R/日経新春杯

3連単・フォーメーション
01.07.10.11
01.02.03.07.10.11
01.02.03.07.08.10.11
100点×600円


1着07 2着02 3着09 4着08 5着01
3連単(07-02-09)372.4倍外れ

・馬単ならば27.2倍的中も、土曜日の万馬券ゲットで強気の3連単で攻略した。しかし、3着09ガンコ(7番人気)は新聞無印で存在さえ気にも留めなかったが、宝塚記念で単勝30倍ズバリ的中、西山牧場にも毎年配合してきたナカヤマフェスタの産駒ガンコとは…。目配りが足りなかった。

◆ガンコ5代血統表
ナカヤマフェスタ産駒ガンコ5代血統表


【2018有料情報の成績表】

(2週目)
◆01.13-14
戦績  4戦2勝
投資額 24万0000円
獲得額 76万9200円
回収率   320.5%

(1週目)
◆01.06~08
戦績  6戦2勝
投資額 34万0000円
獲得額 29万9500円
回収率    88.1%



◆青木義明の競馬一直線
http://bit.ly/2i9b3sz

◇競馬通信社◇
http://ktsn.jp

2017年度「JRA賞」各部門受賞馬の5代血統表

◆年度代表馬/最優秀4歳以上牡馬(2部門受賞)
キタサンブラック
キタサンB5

◆最優秀2歳牡馬
ダノンプレミアム
ダノンP5

◆最優秀2歳牝馬
ラッキーライラック
ラッキーライラック5

◆最優秀3歳牡馬
レイデオロ
レイデオロ5

◆最優秀3歳牝馬
ソウルスターリング
ソウルスターリング5

◆最優秀4歳以上牝馬
ヴィブロス
ヴィブロス5

◆最優秀短距離馬
レッドファルクス
レッドF5

◆最優秀ダートホース
ゴールドドリーム
ゴールドD5

◆最優秀障害馬
オジュウチョウサン
Oチョウサン5


◇競馬通信社◇
http://ktsn.jp

◆Danzig 6代血統表
Danzig 6代血統表

◆Danzig 9代クロス解析表
Danzig 9代クロス解析表


・自身は5代アウトクロス
・母も5代アウトクロス
・それでも活力十分なマイラー配合で競走馬よりも種牡馬として大成功した
・最大の要因は9代クロスの「量的な活力」に求められる
・クロス集計表を見れば分かるように活躍馬に多く見られる標準形だ
・だから、配合分析において「9代クロス解析」は必要条件となる
・その上で、十分条件とするには「質的」な側面も重視しなければならない
・しかし、100年前も、あるいは50年後も「3×4(血量18.75%)」は成功例の多い「量的」側面だが、他方でクロスの「質的」(血脈的)側面は時代と共に変化する。
・現代配合論はクロスの質と量の両側面を勘案しなければならない

(1018.01.10.青木義明)

◆ダイナガリバー6代血統表
ダイナガリバー6代血統表

◆ダイナガリバー9代クロス解析表
ダイナガリバー9代クロス解析表


・9代クロスの「量的」な側面は十分で、かなりの活力がもたらされている。
・祖母のファインサラが米国血脈を内包しているのがミソ。
・これと父ノーザンテーストの母父 Victoria Park ならびに Natine Dancer の米血とが相応に呼応する。
・すなわち、Discovery、Sweep、Ultimus、Commando などの米血クロスが体質の強さを保証している。
・もちろん、骨格をなすのは Hyperion 4・5×4のクロスだ。

(2018.01.10.青木義明)

◆古典的な名配合 Monarque 5代血統表
Monarque5代血統表


・父は Defiance 2×3の異系クロスを内包
・自身は Whalebone=Whisker 3×3の同血馬クロス
・さらに Reveller≒Smolensko Mare の疑似クロス3×3

・現代のサラブレッド配合にとってもよき指針となる

(2017.12.30.青木義明)


◆ついでに Monarque 6代血統表も掲載
Monarque 6代血統表


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◆Monarque のサイアーラインの末裔を探すと…

◆Roberto 5代血統表
Roberto 5代血統表


◆ロベルトの母系に4×4でクロスされている Sardanapale 6代血統表
Sardanapale 6代血統表


・Sardanapale(1911) の5代父がMonarque というわけです。米血中心のロベルトにおいては「異系クロス」の効果を与えています。そして下記のようにリボーにも、それは内包されており、ロベルト系とリボー系のニックスを裏打ちします。ブライアンズタイムもその一例です。イタリアの名馬産家テシオの作った名馬リボーが米国にわたり、世界的にもより大きな生産的発展を促しました。

◆Ribot にも Sardanapale は内包されている(父の母系に内包)
Ribot 5代血統表


◆ブライアンズタイム6代血統表
ブライアンズタイム6代血統表

・米国血脈の濃いブライアンズタイムにおいて、母の父 Graustark は欧州血脈で、ここに欧米血脈の混淆という配合のアクセントがあります。母の父が仮に米国血脈なら、ただのダート馬です。

◆そしてブライアンズタイムの代表産駒タニノギムレットは Graustark 3×4のクロス馬でした。
タニノギムレット6代血統表



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【出展元/レーシングスルー 2010.08.10】

 米国のサラブレッド生産が国際的に高い評価を得るようになったのは、1950年代である。当時、アーサー・“ブル”・ハンコック(Arthur “Bull”Hancock Jr.)氏は、欧州から一流の種牡馬を獲得する活動を開始した。ハンコック氏は、イギリスの第一級の種牡馬であるナスルーラ(Nasrullah)や、フ ランスのチャンピオン馬でありトップサイヤーであるルファビュルー(Le Fabuleux)を輸入し、クレイボーン牧場(Claiborne Farm)で繋養した。それは、世界各国の種牡馬が米国の馬の血統に活力を与える、と考えたからであった。

ハンコック氏の息子のセス(Seth)氏も父親 の活動を引き継ぎ、1970年の欧州の年度代表馬に輝き、その後にトップサイヤーになったニジンスキー(Nijinsky II)を輸入した。

1970年代のジョン・ゲインズ(John Gaines)氏は、その後国際的に有名になる独自の生産牧場ゲインズウェイ牧場(Gainesway)の建設を開始した。彼は、欧州の優れた種牡馬を他 のどの生産者より多く北米の市場に導入した。そして、ゲインズ氏はリファール(Lyphard)、リヴァーマン(Riverman)、ブラッシンググルー ム(Blushing Groom)、グリーンダンサー(Green Dancer)、アイリッシュリヴァー(Irish River)、シャープンアップ(Sharpen Up)、ヴェイグリーノーブル(Vaguely Noble)などの主要な種牡馬を獲得し、シンジゲートを組み、そして管理したのである。

それらの種牡馬はすべて、欧州のチャンピオン馬、あるいは主要な ステークス競走の勝馬であった。ジョン・T.L.・ジョーンズ(John T.L. Jones Jr.)氏も自らの役割を果たし、欧州のチャンピオン馬であるアレッジド(Alleged)とヌレイエフ(Nureyev)をワルマック・インターナショ ナル牧場(Walmac International)で繋養した。

一方、ジョン・ガルブレス(John Galbreath)氏は、無敗のチャンピオン馬であったリボー(Ribot)を輸入し、ダービーダン牧場(Darby Dan Farm)で繋養した。

(2018.01.04.補足 青木義明)

◆タニノギムレット9代クロス解析表
タニノギムレット 9代クロス解析表


・9代クロスの量的側面は申し分ない
・そして、Sardanapale も4本継続クロスしているのが確認できる(13行目)
・母に内包される Sicambre 3×4の欧州血脈が異系クロスとしての役割を果たす

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