◆ペルシアンナイトの6代血統表
ペルシアンナイト6代血統表

◆ペルシアンナイトの9代クロス解析表
ペルシアンナイト9代クロス解析表


・父のハービンジャーには Natalma(その母Almahmoud )の継続クロスがあり、
・母のオリエントチャームは名種牡馬ゴールドアリュール(1999)の全妹だが、これは Almahmoud のクロス馬だ。
・したがって9代クロス解析表からも分かるようにペルシアンナイトは
Almahmoud 9本継続
Natalma 7本継続クロスがあり、

・また、集計表のT値が6.02(平均継続クロス度数)と高いので、ハービンジャー産駒としては切れる配合パターンといえる。
・なお、Northern Dancer が6本継続クロスされているので、その産駒の1頭 Nijinsky 6×5へとクロス世代が前進するのもいい。モズカッチャンも Danzig へと世代は前進していた。

(2017.11.20.青木義明)

◆ミホノブルボン6代血統表
ミホノブルボン6代血統表

◆ミホノブルボン9代クロス解析表
ミホノブルボン9代クロス解析表

◆ライスシャワーの6代血統表
ライスシャワー6代血統表

◆ライスシャワーの9代クロス解析表
ライスシャワー9代クロス解析表


・前者は「クロスの量的側面」で、後者は「クロスの質的側面」でそれぞれ必要条件を満たしていることがよくわかる。

・たとえノーザンダンサーを持とうと持つまいと「9代祖先の数」はどの馬にも不変であり、そこでクロスの総量がどの程度あれば走るかを示したのがミホノブルボンで、米国血脈のクロスを主体としつつも「異系」の部分を内包することの大切さを示したのがライスシャワーだ。

・ミホノブルボンの父マグニテュードは Hyperion Nearco Blenheim など欧州血脈主体の5代多重クロス馬で気性が強い。これはナリタブライアンの母パシフィカスも同様だ。他方で母のカツミエコーは5代アウトクロス馬。そして、ブルボンも5代内に3×4などの強いクロスはなく、中距離志向に仕上げた。それでも、9代でのクロス総量は十分だ。

・ライスシャワーの父リアルシャダイは米国血脈主流で母の父に War Relic 3×3の強いクロスを内包することや、同様に強いクロスを内包して気性の激しいロベルトを父にして、タフでパワフル、ダートや重も強い産駒を輩出。他方でライスシャワーの母ライラックポイントは5代多重クロスのマルゼンスキー産駒ながら、自身は5代に強いクロスを持たないアウトサイダー。これまた米欧血脈混淆のタフな血脈で、ライスシャワー自身も5代アウトクロスゆえにステイヤーとなった。また、母系ニジンスキーと父系ロベルトの近似血脈の配置も妙味がある。

(2017.11.17.青木義明)

◆Gun Runner 6代血統表
Gun Runner 6代血統表

◆Gun Runner 9代クロス解析表
Gun Runner 9代クロス解析表


・11月4日の米国ブリーダーズカップ・クラシック(ダート10ハロン)をガンランナー Gun Runner が逃げて快勝してくれた。

・ガンランナーはとてもよくできた配合馬で、特にクロスする質のバランスのいい「5代多重クロス馬」だ。3月のドバイワールドCでアロゲート Arrogate の2着に敗れたが、今回は5着に退けた。

・配合的にはガンランナーの方がアロゲートより好みである。来春から米国ケンタッキー州のスリーチムニーズファームで種牡馬入りするとのことだが、かなり高い確率で成功するはずだ。

・その場合、母の父の Giant's Causeway に内包される Rahy、Roberto、Secretariat などを生かすこと、そして父系にプールされている5本の Tourbillon クロスをいかに継続するか、この辺がカギとなることだろう。また、産駒は必ずしもダート馬オンリーではない。

(2017.11.14.青木義明)

◆ニシノケイト2019 6代血統表
ニシノケイト20196代血統表

◆ニシノケイト2019 9代クロス解析表
ニシノケイト20199代クロス解析表


・Nijinsky (6×6・6)3本継続(Danzig クロスより好感)
・Princequillo→Round Table クロス世代前進(PQ7本継続で粘着力)
・Mr.Prospector→Fappiano クロス世代前進(MP3本継続でパワー)
・Fappiano に内包される Rough'n Tumble や Aspidestra の継続クロス(複合クロス)
・母から父にない Halo-Hail to Reason (4本)クロスの注入
・総じてダートの一流マイラーを期待。1200なら逃げて良し、1400~1600なら好位差し。
・ウェルシュマフィンの疑似クロスの内包が隠し味となるか。
ウェルシュマフィンの疑似クロスの内包

(2017.11.06.青木義明)

初めて作った Danzig クロス馬◆青木義明の競馬一直線



配合の基本は近親交配にあることは間違いない。その場合、クロスする世代の近さ、質、さらには量が問題になる。

クロスするには「共通祖先」をその両親がもたなければならない。例えばオルフェーヴルはノーザンテーストの、ブエナビスタは Nijinsky のそれぞれ4×3のクロスを実現したが、父がステイゴールドならノーザンテーストは一つの選択肢であり、父スペシャルウィークならば Nijinsky のクロスとなるわけだ(Stirm Bird などの近似血脈を使った疑似クロスはあり得るが)。また今年の凱旋門賞は Sadler's Wells のクロス馬が優勝した。

さて、小生が配合を実施する過程で Danzig のクロスはあまり気乗りがしなかった。どことなく堅く、どこなく使える脚の短い馬力型マイラーのイメージにとらわれてしまうからだった。輸入種牡馬アイルハヴアナザーは Danzig 4×4だが、あまり芝では狙う気になれないので配合相手に使ったことはない。

しかし、繁殖牝馬がノーザンダンサー系血脈では Danzig しか持たない場合は、そのクロスを狙う方向で相手を選んでみることも必要となる。ディープインパクト産駒のスマートレイアーなどは Lyphard 4×4・5の3本継続クロス馬である。ディープをもろに強調している。(あまり好みではないが)

そこで、Danzig で浮上する種牡馬の1頭が軽種馬協会の導入馬マクフィ(2007.Makfi)である。英2000ギニーなど6戦4勝のこの馬は Dubawi×Green Desert×Irish River と魅力的な血統構成で使い道は高く、好みのタイプだ。すでにニュージーランド年度代表馬などを出して成功しているので期待もできる。



西山牧場さんに配合診断を依頼された40頭近くの牝馬の中で、このマクフィとピッタリの存在がいた。そこで今年の春も相手に選び、さらに来年の場合も全兄弟を作る価値ありとして同じ結論を導いた。

その母とはアグネスタキオン産駒のニシノマナムスメ(2004、4勝)で、桜花賞馬ニシノフラワーの娘でもある。その産駒で今週のtvk賞に出走するニシノアモーレ(父コンデュイット)は小生の配合馬だが、ニシノマナムスメは9代クロスの量的側面がかなり旺盛なタイプで、やや繊細で、斬れるタイプだ。

対してマクフィの9代クロスはあまり量が多くなく、少し硬いイメージ。いかにも欧州の深い芝向きのマイラーという印象だ。

この両者の配合からメインクロスは Danzig 4×4となり、その周縁クロスも悪くない。ニシノマナムスメには2年続けて相手にマクフィを選んだほど気に入っている。おそらく皐月賞、秋天皇賞あたりの距離と舞台で活躍してくれるものと期待したい。(2017.11.10)



◆ニシノマナムスメ2018 6代血統表
ニシノマナムスメ20186代血統表

◆ニシノマナムスメ2018 9代クロス解析表
ニシノマナムスメ20189代クロス解析表

◆ニシノマナムスメ6代血統表
ニシノマナムスメ6代血統表

◆ニシノマナムスメ9代クロス解析表
ニシノマナムスメ9代クロス解析表

◆マクフィ6代血統表
マクフィ6代血統表

◆マクフィ9代クロス解析表
マクフィ9代クロス解析表

ステップオブダンスが人気に応え押し切りV/ロジータ記念・川崎

http://news.netkeiba.com/

 8日、川崎競馬場で行われた第28回ロジータ記念(3歳・牝・ダ2100m・1着賞金2000万円)は、好位でレースを進めた森泰斗騎手騎乗の1番人気ステップオブダンス(牝3、大井・藤田輝信厩舎)が、3~4コーナーで先頭に立ってゴールまで押し切り、2着の6番人気シェアハッピー(牝3、大井・沢佳宏厩舎)に2.1/2馬身差をつけ優勝した。勝ちタイムは2分17秒8(良)。

 さらに1/2馬身差の3着に8番人気グラスサファイヤ(牝3、川崎・安池成実厩舎)が入った。なお、2番人気ローレライ(牝3、大井・堀千亜樹厩舎)は4着、3番人気ギンチャン(牝3、浦和・水野貴史厩舎)は11着に終わった。

 勝ったステップオブダンスは、父ゴールドアリュール、母ルカダンス、その父ヘクタープロテクターという血統。重賞は2勝目。

【勝ち馬プロフィール】
◆ステップオブダンス(牝3)
騎手:森泰斗
厩舎:大井・藤田輝信
父:ゴールドアリュール
母:ルカダンス
母父:ヘクタープロテクター
馬主:吉田勝己
生産者:ノーザンファーム
通算成績:8戦3勝(重賞2勝)

ステップオブダンス6代クロス血統表

ステップオブダンス9代クロス解析表


・母系の異系血脈のクロスのプールが効果的。
(青木義明)

名牝ロジータ死んでいた 南関東3冠競走を制覇

日刊スポーツ
http://p.nikkansports.com/



 川崎競馬は7日、名牝ロジータが昨年12月に北海道・新冠町の高瀬牧場で死んでいたことを発表した。30歳だった。


 88年デビューの同馬は89年羽田盃、東京ダービー、東京王冠賞を制し、当時の南関東3冠競走を制覇。同年秋にはJRAのジャパンCに出走し、15着。暮れの東京大賞典では古馬相手に圧勝した。「南関東最強」「女傑」などと呼ばれていた。90年の引退後は繁殖牝馬となり、カネツフルーヴ(02年帝王賞)、イブキガバメント(01年朝日CC、02年鳴尾記念)などを輩出した。通算成績は15戦10勝。


 8日は川崎競馬場で第28回ロジータ記念(S1、ダート2100メートル)が行われる。


 なお7日から10日まで川崎競馬場第1入場門の光りの馬ロジータ号前で献花台が設置される。

◆ロジータ6代血統表
ロジータ6代血統表

◆ロジータ9代クロス解析表
ロジータ9代クロス解析表


・やはり9代クロスの量的な側面は十分に整備されている。
・質的には必ずしもダート血脈ではないが、30年以上も前の日本競馬の血統状況では致し方ない。
・Ribot  Tourbillon  Grey Sovereign-Nasrullah  Hyperion  Tracery
・Black Toney   Peter Pan →米血

(青木義明)

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