シンボ◆沢田準の競馬を楽しく

函館4日目の横津岳特別に道営のシンボが出走してきた。いくら函館とはいえ道営の馬が古馬の条件特別に出走することは少ない。

道営馬の北海道中央への出走といえばデビューが早く中央馬よりキャリアが充分の2歳馬が中心だ。

横津岳特別は2勝クラスと道営の馬にとってはクラスが高く、しかも芝の2600メートルと距離が長い。

これまでのシンボのキャリアとは条件が違いすぎてとても勝負にはなりそうもない。

というよりも力の比較を行う要素が無い、つまりさっぱりわからないと言った方が良いかもしれなかった。

このため当然ながら無印で人気は低かった。

ところが中央の古川吉洋騎手が騎乗してスタートから逃げると前半1000メートルは63秒3とスロー、そのままあっさりと逃げ切ってしまった。

単勝は13頭立ての10番人気で59.5倍、3連単は46万円と大波乱となってしまったのである。

相手の中央馬は決して弱いメンバーではなかった。

1番人気は新馬勝ち後札幌2歳ステークスで2着がある同じ3歳馬サトノゴールド、ただし6カ月の休養後だった。

続いて5戦2勝2着2回で休養明けを0.2秒差のハーツイストワール、以下もウォルフズハウル、アドマイヤポラリスなど有力馬が揃っていた。

このメンバーを相手に上がり47秒2-35秒7、1馬身1/4差の完勝だった。

改めてシンボの戦績を調べてみた。門別でデビュー、フレッシュチャレンジ2着、アタックチャレンジ3着と好成績でデビュー。

未勝利勝ち後盛岡の2歳重賞で芝1600メートルのジュニアグランプリ2着、その後は知床賞2着、寒菊賞2着、金杯1着と岩手の重賞で好走を続けた。

門別に戻ってからは道営3歳の主要レースである北斗盃3着、北海優駿2着と道営3歳ではトップクラスの成績だったのである。

結果が出た後に成績を見直ししても仕方がないのだがなるほどという実績というわけだった。

それでもレース前にこの成績を詳しく知ったとしても、この馬を買えたかどうかはなんとも言えないが。



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2020 青木義明の血統理論・配合のコンセプト

◆サラブレッドは配合が基本

車にしても建物にしても「基本設計図」が整備されていないと確かなものは完成しない。サラブレッドの生産にも同じことが言える。まして、大種牡馬サンデーサイレンス亡き後の綿密な「配合計画」こそは牧場の発展、走る馬の生産にとって必要不可欠である。換言すれば牧場の浮沈がかかっているといえよう。

群雄割拠ともいうべき多様な血統の種牡馬の中から、どのような配合コンセプトで自分の繁殖牝馬の相手を指名するべきなのか。

その眼力、思想性、配合理論が一段と重要な時代へと突入したことを、特に若い生産者には強く認識して頂きたい。すなわち、配合に関する理論武装がなければ厳しい生産競争に打ち勝てないのである。

◆パソコン時代の戦い方

パソコン時代の今日、5代血統表にとどまることなく、7代血統表や9代クロス分析表を用いて用意周到な「配合計画」の作成が可能となった。混迷する生産競争に打ち勝つためにも配合論を戦いの武器として常に磨き上げたいものだ。

とりわけ、自分の持つ繁殖牝馬の7代血統表、9代クロス分析表が必須である。そして、これはと思う相手との配合シミュレーションの実践。そこから合格点の与えられる結論だけを採用するという基本視点が大切となる。

◆ノーザンダンサー Northern Dancer の基軸論が現代サラブレッドの設計指針

[時代認識]

◎多くの世界的名馬に Northern Dancer の血脈が入り、あるいはクロスされている厳然たる事実を現代サラブレッドの配合設計の基軸に据えなければならない。


例えば、種牡馬サンデーサイレンスがなぜ成功したか。その要因は二つあるが、一つはノーザンダンサー Northern Dancer と、サンデーサイレンスの父 Halo が同一牝系であることから名牝アルマームード Almahmoud のクロスが得られる点を押さえておく必要がある。

つまり、サンデーサイレンスまたはその後継種牡馬の成功には Northern Dancer を取り込むことが配合的な「必要条件」となる。

[確認事項]

◆ Northern Dancer の構成血脈

・父 Nearctic →その父 Nearco →その母 Lady Angela →その父 Hyperion
・母 Natalama →その父 Native Dancer →その母 Almahmoud →その父 Mahmoud

・すでに Northern Dancer のクロス馬も多いが、その前に着手するべきことがあり、また、その周縁血脈への留意が必要となる。

・すなわち、次の4頭の祖先を優先的にクロスしなければならない。

・Native Dancer
・Almahmoud
・Nearctic
・Lady Angela

◆周縁血脈への配慮

ノーザンダンサー Northern Dancer のクロスを目標にするとき、とりわけ次の血脈をバランスよく取り込むことに留意しなければならない。これらは基本的に「異系血脈」となるからである。

・Ribot
・Princequillo
・Tourbillon
・Nasrullah
・Hyperion
・Mr.Prospector
・Hail to Reason
・Buckpasser
・Damascus
・In Reality
・Dr.Fager
・A.P.Indy

【9代クロス分析の効用】

◆9代クロス解析の効用により次の諸点を理解することができる

・能力はクロス血脈の質と量により変化すること
・欧米血脈の混淆により体質の強化が図れること
・クロスの量的出現パターンで距離適性、気性、脚質が分かること
・名血の牡馬、牝馬のクロスあるいは継続クロスが識別できること
・「緻密クロス型」は決め手は鋭いが、気性難を伴い、踏ん張りと底力を欠くこと
・異系血脈の強いクロスのプール、または新規取り込みが能力の向上に有効なこと


【配合診断サンプル】


配合診断の実例=キングカメハメハ産駒のデアリングバードの場合
[2020桜花賞の勝ち馬デアリングタクトの母]

◆デアリングバード5代血統表
デアリングバード5代血統表


●血統的特徴

デアリングバードの血統構成は父キングカメハメハ、母の父サンデーサイレンス、祖母の父ダンジグ Danzig というもので、総じて血統構成上はマイラー~中距離タイプと言える。

父のキングカメハメハは言わずと知れた名種牡馬。サイアーラインはキングマンボ→ミスタープロスペクターと現代主流の一つで、その上にヌレイエフ、トライマイベスト、そしてニジンスキーのラインを通じてノーザンダンサーを3本継続クロスしていること。これからノーザンダンサーを二本、三本とクロスしようかという状況の中で2001年に生まれたキングカメハメハは時代の先をいった印象が強い。ある意味で画期的だ。

そして、種牡馬として成功した要因はバックパサーとニジンスキーのニックスを内包し、これを発展させる形でニジンスキーのクロスを獲得すること。あるいはキングマンボの母ミエスク Miesque がリボー、プリンスキロ、トゥルビョンと欧州を代表する名血を内包することで、それそれの継続クロスから馬体の柔軟性と勝負根性を補強すること。さらにミスタープロスペクター自身のクロスの獲得。総じてこの3点が配合のポイントだが、もう一点、確認しておくべき点はサンデーサイレンス→ヘイローのラインを持たないことだ。したがって、日本の競馬サークルにあってはサンデー系牝馬との配合で自己を活用しやすい立ち位置にいる。


●配合の方向性

デアリングバード自身はサンデーサイレンが入るので配合的セオリーを踏んでおり、ある意味で完成形だ。そこでノーザンダンサー4本継続クロスの次なる方向性を探れば、その直仔へとクロス血脈を前進させることである。具体的には母系のダンジグか父系のニジンスキーが視野に入る。その他ではサンデーサイレンス自身のクロスだが、これが3×3では早すぎるが「4×3」なら了解しうるものだ。さらにキングカメハメハには多様な血脈が内包されているので、並行してこれらのクロスを引き出せれば合格点が付けられる。

候補として取り上げたのは以下の3頭。順序に大きな意味はないことを付記させていただく。


●具体的な相手

〇エピファネイア
エピファネイアと配合されるとサンデーサイレンス4×3のクロスが派生する。3×3はすでに競馬場で散見されるがまだ大物はいない。淡泊、単調、マイラー。中距離で切れ味を発揮するには「4×3」の具現と、これに相応のスパイスを加える必要がある。エビファネイアの場合だとヘイルトゥリーズン4本、プリンスキロ4本が注入されるので弾力性と粘り強さが補強される。加えて、この母においてはニジンスキー6×7、バックパサー7×7と頑健さと骨量を増す血脈のクロスも派生する。サラブレッドの配合はトータルな観点から施されるべきだが、シンボリクリスエス産駒のエビファネイアの存在はサンデーサイレンス系×キングカメハメハの配合馬の止揚にとって貴重な存在となり得るだろう。

◆デアリングタクト5代血統表
デアリングタクト5代血統表


〇ベーカバド
ベーカバドはケープクロス Cape Cross 直仔の芝向きの中距離血脈だが、ネヴァーベンド5×4やリボーも内包するので、いい意味での気の強さ、勝負根性も期待できる。デアリングバードとの配合ではダンジグ4×4のクロスが引き出されるが、ノーザンダンサー5本、ニアークティック6本、ネイティヴダンサー6本、そしてアルマームード5本と、ノーザンダンサーを巡る「複合クロス」の形をとるのでダンジグ・クロスの単調さは気にならない。加えて、ミルリーフ→ネヴァーベンドの継続やリボー6×8のクロスも派生するので中距離対応へのバランスもいい。


〇ハービンジャー
ハービンジャーはダンジグ系でもデインヒルをくぐっているので馬力は十分だし、バックパサーとニジンスキーのニックスやリポー、サーアイヴァーなどの欧州血脈から芝中距離の本格派だ。デアリングバードと配合されると、まずはダンジグ4×4が派生する。同時にニジンスキー6×7も獲得するが、この点をどう判断すべきか少し悩まされる。ひと昔であればプリンスりーギフト、グレイソヴリン、ネヴァーセイダイなどのナスルーラ直仔を同時にクロスするようなものだが、しかし5代血統表の中ではなく世代的にも遠いので「嫌味感」は薄らぐ。その上にバックパサー→トムフール、ラウンドテーブル→プリンスキロの継続クロスやリボー系ヒズマジェスティ His Majesty=グロースターク Graustark5×7の同血馬クロスが派生する。この周縁血脈のバランスの良さで総合的に高い能力が獲得できる。

2015.10.8.業界紙「馬事通信」に掲載



ジャパンダートダービーは驚くべき結果となった。

3連勝、前走のユニコーンステークを圧勝したカフェファラオがここも楽に勝つと思われ単勝は1.1倍、関係者もファンもケンタッキーダービーへまっすぐ行くことを期待しかつ確信していたのである。

中央馬7頭、地方馬6頭の13頭立て。2番人気は鳳雛S快勝のミヤジコクオウ、3番人気は兵庫チャンピオンシップを勝ったバーナードルーブ、4番人気は鳳雛ステークス2着のダイメイコリーダの中央勢だった。

ユニコーンステークス組からは5着のキタノオクトパスと6着のフルフラットが出走してきたがいずれもカフェファラオには大きく敗れており人気薄だった。

なおフルフラットは1勝馬でありながらブリーダーズカップジュベナイルに出走、さらにサウジダービーに出走して勝つといったいかにも森秀行厩舎らしい使われ方で興味ある馬である。

さて問題のレースだが心配されたスタートを決めたカフェファラオはダイメイコリーダ、ダノンファラオの3番手を楽に追走しているように見えた。

これなら直線はユニコーンステークと同様に抜け出し楽勝するに違いないと誰もが思ったことだろう。

しかし異変を感じたのは3コーナーを回って前の2頭が他馬を引き離そうとした時レーン騎手が鞭を入れても差が広がるばかりだった時だ。

直線では全く伸びず7着にまで破れ交流重賞にしては3連単77万円という大波乱になってしまった。

いったいカフェファラオに何が起こったのだろうか。それとも何も起きなかった、つまりジャパンダートダービーの結果はカフェファラオの実力ということか。

ケンタッキーダービー挑戦は消えただろうが次はどこに向かうのだろうか。レパードステークスでその力を証明できるのだろうか。




◆沢田準【競馬を楽しく】
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◆ダノンファラオ6代血統表
ダノンファラオ6代血統表

◆ダノンファラオ9代クロス解析表
ダノンファラオ9代クロス解析表


配合のポイント

・Storm Cat 4×4は比較的目新しいが どんな血脈のクロスも悪いものではない
・ただ、ダノンファラオの場合は このクロスが単独で突出して 成績的に不安定さをもたらす
・すなわち 強い時は強い 弱い時は弱い 波がある配合

・それは  同じ父を持つカフェファラオンの母と比べて 母の血統構成がMr.Prospector、Secretariat とアクが強くない反面、単調なスピード型で淡泊な気性でもあるからだ

・ただ、9代クロス解析表をながめた時はそれなりにポインとがある
Ribot 4本継続
Buckpasser 3本継続
Djebel 3本継続

これは好感

同時に
Bold Ruler 8本
Princequillo 8本
Nasrullah 18本

この継続クロスの多さで グングン加速するスピート値が高まる
反面 勝負強さはさほどでもない

・今後も自分のペースで先行で来たら勝ち切れることもあるだろう
・しかし ポカ 不安定性も同居していることは 覚えておいていい
・自分との精神的な戦いだ

2020.07.09.
青木義明



カフェファラオ敗れる、馬券は的中◆青木義明の競馬一直線

ユニコーンSの勝ち馬カフェファラオの6代血統表&9代クロス解析表&解説
http://keibatsushin.blog.jp/archives/32548643.html

競馬通信社ブログ


簡単な解説

1.自身に直接のクロスはない
2.しかし、その母にはMr.Prospector×Buckpasser の血統構成の Woodman≒Miswaki 3×2の強い疑似クロスがあり
3.さらに もう一本 Buckpasser が継続されていて、まさにダート向きのパワー・スピードを増幅してアクの強い配合馬の母と言える

5.対して父 America Pharoah は Norhern Dancer  5×5の薄いクロス馬で、この両親の配合的大局観は悪くない

6.そしてカフェファラオ自身は、9代クロス解析表をご参照されたいが
Buckpasser 5本→Tom Fool 6本継続クロスを屋台骨に
Mr.Prospector 3本
In Realty 3本
Northern Dancer 3本
Princequillo 6本
Ribot 3本
War Admiral 8本
Tourbillon 4本
Swaps 3本

多彩で青木も高く評価する複数の良質な血脈が継続クロスされていることが分かる
それだけに父の America Pharoah は良血を内包すること判明し、種牡馬としての評価は高い
ただ、クロスが薄いので カフェファラをの母のように アクの強いクロスを内包する牝馬を相手にすると産駒はマイラーとなる

今回のユニコーンSの勝利は立派な内容だったが、9代クロス解析表のT値5.72と継続クロス度数が高めなので距離はマイル戦がベストだろうし 今後は更に追い込みタイプにした方が勝ち続けられるだろう
気性の成長も待たれるところだ

ただ 気持ちの片隅には「早熟馬」のイメージもなくはない

2020.06.23
青木義明



◆馬単576倍的中

この買い方を笑ってください
人気の02は母系が短距離系だと解説済みですから 手広く穴馬も入れました

2020年07月08日
大井 11R
馬単フォーメーション
1着:2,3,9,10,11,12
2着:1,2,3,5,7,9,10,11,12
(各100円)
計4,800円

的中 57,600円


◆ネット競馬記事

8日、大井競馬場(天候:曇、馬場:重)で行われたダートグレード競走の第22回ジャパンダートダービー(JpnI・ダート2000m)は、13頭によって行われ、2番手からレースを運んだ6番人気ダノンファラオ(JRA)が、最後の直線で逃げる4番人気のダイメイコリーダ(JRA)を捉え2分05秒9の時計でレースを制した。勝利した坂井瑠星騎手はGI級レース初制覇となった。1馬身3/4差の2着にダイメイコリーダ、5馬身差の3着に8番人気のキタノオクトパス(JRA)が続き、1着から3着までJRA勢が占めた。また、断然人気のカフェファラオは道中3番手の内という絶好のポジションも直線で伸びきれず7着に終わった。

勝ったダノンファラオは父American Pharoah、母クリスプ(母の父El Corredor)という血統の牡3歳馬。JRA栗東・矢作芳人厩舎所属。通算成績は8戦3勝(うち地方2戦1勝)。


2018年の4月に「ダイオライト記念と黒船賞」という記事で、「呼び込みで頭数だけ揃えても、魅力あるレースは作れない」と書いた。今年のかしわ記念は遂に頭数すら揃えられなくなったかとガッカリ。前日のオープンに昨年の道営三冠馬を含む重賞ウィナー6頭が出走、地方馬の出走は大井のナンヨーオボロヅキ(高知二冠馬)1頭。

結果はご存知の通り1着ワイドファラオ→2着ケイティブレイブ→3着サンライズノヴァと波乱の決着、人気のモズアスコットとルヴァンスレーヴは共倒れで馬群に沈んだ。大井のナンヨーオボロヅキは3コーナーまでは馬群に付いていたが、直線はみるみる離されてブービーから3秒5差のシンガリ。

船橋千六は盛岡と並ぶ数少ないワンターンのマイル戦、ツーターンの千四と比べるとJRA勢が走りやすいのは確か。それでも長距離戦は走れば走るほど実力差が出てしまうが、マイルまでの距離なら「紛れ」と言ってはなんだが「逆転の余地」は残る。これまでのかしわ記念でも、地方トップクラスの馬なら善戦以上の場面も度々。

昨年はキタサンミカヅキが2頭のJRA勢に先着して5着、2015年のハッピースプリント(3着)→2016年のソルテ(2着)と2年連続で地方馬が馬券になったのも記憶に新しい。古い話になるけれど2009年から2012年までフリオーソが5着→2着→1着→2着、キタサンミカヅキもフリオーソもベストとは言えない距離で頑張っていた。

2013年・2014年・2017年・2018年はJRA勢に先着した地方馬がおらず、特に2014年は今年と酷似した状況だった。8頭立てで地方馬は船橋からコンノートとケイアイサンダー、笠松からタッチデュールの計3頭。コパノリッキーが勝ったレースで、地方馬最先着はタッチデュールで5着アドマイヤロイヤルから2秒2の大差がついた。

フリオーソの川島正行師は他にアジュディミツオーでもこのレースを制しているし、キタサンミカヅキの佐藤賢二師はG1昇格前にトーシンブリザードで2002年に優勝・2004年に2着。ともに鬼籍に入ったのが残念でならないが、川島正行師や佐藤賢二師と言ったチャレンジングスピリットに溢れた陣営とスターホースの出現が待たれる。

自身の息子もJRAで調教師をやっているから、調教師の名誉のために言うならこれは調教師の責任では全くない。前日のオープン・皐月盃の優勝賞金は500万円、かしわ記念は5着に頑張っても300万円。オープン馬を擁する陣営のレース選択には、オーナーに配慮した経済的合理性がある。

JRAで桜花賞に出られない馬がオークスに向かって忘れな草賞を使うように、割り当てられた出走枠に入り切れないほど申し込みがあるなら救済策としてオープンを組むのも魅力あるレース作りに資する。馬券の売り上げが原資になって賞金が出る日本のシステムにおいては、番組編成はファンの目線を忘れてはいけない。

◆竹内康光【馬よ草原に向かって嘶け】
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アメリカ、ヨーロッパの競馬が再開されグリーンチャンネルでは「ALL IN LINE」で各国の競馬の結果、「Go Racing」では日本馬が出走し馬券を発売するレースの予想を再び放映するようになった。

もちろんレースの画像は十分すぎるほどたっぷり流される。

これらのレースの画像を見て全般的に感じることは馬の識別が非常に困難ということだ。

例外は日本のアナウンサーが実況してくれるレースだが、それでもレースを通して出走全馬の位置が分かるというわけではない。

というのも各馬の服色が分からないしもともと初めて聞く馬名が多いのである。

番組によりレースの画像の流し方は異なっている。アイリッシュダービーでは舩山陽司アナウンサーの実況が付いた。もちろん現地へ行ってのものではなくビデオの画像を見てのアナウンスだが雨が降る中のあの画像を見てのものは驚きである。

アイリッシュ1000ギニーのように出走馬のリストを見せて上位人気馬の馬名を上げる場合がある。この時はその人気馬の馬番を覚えてレースを見る。

しかしゼッケンが見にくくどの馬が人気馬であるかがなかなかわからない。というのも馬番と枠番が異なることが多く、またカメラの位置が馬群の斜め前というレースが多くゼッケンがよく見えないのだ。

参考レースの場合は解説の合田直弘氏が有力馬や人気馬について服色や馬の位置を説明してくれるのでわかりやすく、日本語の実況が無い場合はこの方式がよいように思える。

ところでイギリスの2000ギニーと1000ギニー、そしてニューマーケット開催となったコロネーションカップの画像を見ておかしく思えた。

両ギニーレースとコロネーションカップでは画像の映りが違うのだ。ゴール前以外は並走する車に乗せたカメラで撮影した画像だが馬群との距離が異なっている。

ギニーレース近くコロネーションカップは遠い。何度か見てようやく分かった。使ったコースが違うのである。

ニューマーケットのコース幅はかなり広い。そのコースを二つに分けて、コロネーションカップの日はスタンドから遠いコースを、ギニーの日はスタンド側のコースということである。



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日刊スポーツ
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JRAは26日、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、来週7月4日(土)から同19日(日)までの4回阪神、2回福島、2回函館開催でも「無観客競馬」を継続すると発表した。


ウインズ、エクセル、パークウインズ、J-PLACEでの発売も引き続き取りやめ、馬券の発売は電話・インターネット投票のみとなる。


JRAの「無観客競馬」は2月29日(土)から続いている。


7月25日(土)以降の無観客競馬等の取り扱いについては、あらためて発表される。


なお、7月4、5日、11、12日、18、19日の10時から16時まで、JRAの10競馬場と一部ウインズ、エクセルで臨時払い戻しが実施される。社会情勢の変化によっては取りやめることがある。

デアリングダクト、コントレイルと無敗の二冠馬が出現した3歳馬で、またも無敗の強力馬がダートでもあらわれた。

いうまでもなくユニコーンステークスを勝って3連勝となったアメリカ産のカフェファラオである。

このレースにはカフェファラオのほかにもダートで2連勝、それも大楽勝連続のレッチェバロック、ダートでは3勝のデュードヴァン、他にもヒヤシンスステークスでカフェファラオから0.2秒差の2着、青竜ステークスでデュードヴァンから0.2秒差3着のタガノビューティーなどJRA初の3歳ダート重賞にふさわしい強力メンバーが揃った。

そのユニコーンステークスでカフェファラオはハイペースを3番手で追走し直線は楽に抜け出し5馬身という圧勝だった。

稍重の馬場とはいえ1分34秒9という好タイム。当然のことながら開催が遅れるケンタッキーダービーが視野に入ってきた。

アメリカのトレーニングセールで47万5000ドルで購入されたこの馬は父がアメリカの三冠馬アメリカンフェロー、母のメアリズフォリーズは2009年のチャーチルダウンズのG2ミシズリヴィアステークスを勝った。

姉のリーガルグローリーは2019年にサラトガのG2レイクプラシッドSを同着で勝っている。

ケンタッキーダービーだけではなくブリーダーズカップなど他のアメリカの主要レースも十分に目標になる。

この馬にもどのくらいのレーティングが与えられるか楽しみだ。

また2着のデュードヴァンもなかなかの強さを見せた。4コーナーではほとんど最後方から上がり35秒5という驚くべき末脚を発揮して2着。この馬も今後を期待したいものである。




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◆カフェファラオ5代血統表
カフェファラオ5代血統表

◆カフェファラオ6代血統表
カフェファラオ6代血統表

◆カフェファラオ9代クロス解析表
カフェファラオ9代クロス解析表


簡単な解説

1.自身に直接のクロスはない
2.しかし、その母にはMr.Prospector×Buckpasser の血統構成の Woodman≒Miswaki 3×2の強い疑似クロスがあり
3.さらに もう一本 Buckpasser が継続されていて、まさにダート向きのパワー・スピードを増幅してアクの強い配合馬の母と言える

5.対して父 America Pharoah は Norhern Dancer  5×5の薄いクロス馬で、この両親の配合的大局観は悪くない

6.そしてカフェファラオ自身は、9代クロス解析表をご参照されたいが
Buckpasser 5本→Tom Fool 6本継続クロスを屋台骨に
Mr.Prospector 3本
In Realty 3本
Northern Dancer 3本
Princequillo 6本
Ribot 3本
War Admiral 8本
Tourbillon 4本
Swaps 3本

多彩で青木も高く評価する複数の良質な血脈が継続クロスされていることが分かる
それだけに父の America Pharoah は良血を内包すること判明し、種牡馬としての評価は高い
ただ、クロスが薄いので カフェファラをの母のように アクの強いクロスを内包する牝馬を相手にすると産駒はマイラーとなる

今回のユニコーンSの勝利は立派な内容だったが、9代クロス解析表のT値5.72と継続クロス度数が高めなので距離はマイル戦がベストだろうし 今後は更に追い込みタイプにした方が勝ち続けられるだろう
気性の成長も待たれるところだ

ただ 気持ちの片隅には「早熟馬」のイメージもなくはない

2020.06.23
青木義明



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