2017年度「JRA賞」各部門受賞馬の5代血統表

◆年度代表馬/最優秀4歳以上牡馬(2部門受賞)
キタサンブラック
キタサンB5

◆最優秀2歳牡馬
ダノンプレミアム
ダノンP5

◆最優秀2歳牝馬
ラッキーライラック
ラッキーライラック5

◆最優秀3歳牡馬
レイデオロ
レイデオロ5

◆最優秀3歳牝馬
ソウルスターリング
ソウルスターリング5

◆最優秀4歳以上牝馬
ヴィブロス
ヴィブロス5

◆最優秀短距離馬
レッドファルクス
レッドF5

◆最優秀ダートホース
ゴールドドリーム
ゴールドD5

◆最優秀障害馬
オジュウチョウサン
Oチョウサン5


◇競馬通信社◇
http://ktsn.jp

◆Danzig 6代血統表
Danzig 6代血統表

◆Danzig 9代クロス解析表
Danzig 9代クロス解析表


・自身は5代アウトクロス
・母も5代アウトクロス
・それでも活力十分なマイラー配合で競走馬よりも種牡馬として大成功した
・最大の要因は9代クロスの「量的な活力」に求められる
・クロス集計表を見れば分かるように活躍馬に多く見られる標準形だ
・だから、配合分析において「9代クロス解析」は必要条件となる
・その上で、十分条件とするには「質的」な側面も重視しなければならない
・しかし、100年前も、あるいは50年後も「3×4(血量18.75%)」は成功例の多い「量的」側面だが、他方でクロスの「質的」(血脈的)側面は時代と共に変化する。
・現代配合論はクロスの質と量の両側面を勘案しなければならない

(1018.01.10.青木義明)

◆ダイナガリバー6代血統表
ダイナガリバー6代血統表

◆ダイナガリバー9代クロス解析表
ダイナガリバー9代クロス解析表


・9代クロスの「量的」な側面は十分で、かなりの活力がもたらされている。
・祖母のファインサラが米国血脈を内包しているのがミソ。
・これと父ノーザンテーストの母父 Victoria Park ならびに Natine Dancer の米血とが相応に呼応する。
・すなわち、Discovery、Sweep、Ultimus、Commando などの米血クロスが体質の強さを保証している。
・もちろん、骨格をなすのは Hyperion 4・5×4のクロスだ。

(2018.01.10.青木義明)

◆古典的な名配合 Monarque 5代血統表
Monarque5代血統表


・父は Defiance 2×3の異系クロスを内包
・自身は Whalebone=Whisker 3×3の同血馬クロス
・さらに Reveller≒Smolensko Mare の疑似クロス3×3

・現代のサラブレッド配合にとってもよき指針となる

(2017.12.30.青木義明)


◆ついでに Monarque 6代血統表も掲載
Monarque 6代血統表


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◆Monarque のサイアーラインの末裔を探すと…

◆Roberto 5代血統表
Roberto 5代血統表


◆ロベルトの母系に4×4でクロスされている Sardanapale 6代血統表
Sardanapale 6代血統表


・Sardanapale(1911) の5代父がMonarque というわけです。米血中心のロベルトにおいては「異系クロス」の効果を与えています。そして下記のようにリボーにも、それは内包されており、ロベルト系とリボー系のニックスを裏打ちします。ブライアンズタイムもその一例です。イタリアの名馬産家テシオの作った名馬リボーが米国にわたり、世界的にもより大きな生産的発展を促しました。

◆Ribot にも Sardanapale は内包されている(父の母系に内包)
Ribot 5代血統表


◆ブライアンズタイム6代血統表
ブライアンズタイム6代血統表

・米国血脈の濃いブライアンズタイムにおいて、母の父 Graustark は欧州血脈で、ここに欧米血脈の混淆という配合のアクセントがあります。母の父が仮に米国血脈なら、ただのダート馬です。

◆そしてブライアンズタイムの代表産駒タニノギムレットは Graustark 3×4のクロス馬でした。
タニノギムレット6代血統表



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【出展元/レーシングスルー 2010.08.10】

 米国のサラブレッド生産が国際的に高い評価を得るようになったのは、1950年代である。当時、アーサー・“ブル”・ハンコック(Arthur “Bull”Hancock Jr.)氏は、欧州から一流の種牡馬を獲得する活動を開始した。ハンコック氏は、イギリスの第一級の種牡馬であるナスルーラ(Nasrullah)や、フ ランスのチャンピオン馬でありトップサイヤーであるルファビュルー(Le Fabuleux)を輸入し、クレイボーン牧場(Claiborne Farm)で繋養した。それは、世界各国の種牡馬が米国の馬の血統に活力を与える、と考えたからであった。

ハンコック氏の息子のセス(Seth)氏も父親 の活動を引き継ぎ、1970年の欧州の年度代表馬に輝き、その後にトップサイヤーになったニジンスキー(Nijinsky II)を輸入した。

1970年代のジョン・ゲインズ(John Gaines)氏は、その後国際的に有名になる独自の生産牧場ゲインズウェイ牧場(Gainesway)の建設を開始した。彼は、欧州の優れた種牡馬を他 のどの生産者より多く北米の市場に導入した。そして、ゲインズ氏はリファール(Lyphard)、リヴァーマン(Riverman)、ブラッシンググルー ム(Blushing Groom)、グリーンダンサー(Green Dancer)、アイリッシュリヴァー(Irish River)、シャープンアップ(Sharpen Up)、ヴェイグリーノーブル(Vaguely Noble)などの主要な種牡馬を獲得し、シンジゲートを組み、そして管理したのである。

それらの種牡馬はすべて、欧州のチャンピオン馬、あるいは主要な ステークス競走の勝馬であった。ジョン・T.L.・ジョーンズ(John T.L. Jones Jr.)氏も自らの役割を果たし、欧州のチャンピオン馬であるアレッジド(Alleged)とヌレイエフ(Nureyev)をワルマック・インターナショ ナル牧場(Walmac International)で繋養した。

一方、ジョン・ガルブレス(John Galbreath)氏は、無敗のチャンピオン馬であったリボー(Ribot)を輸入し、ダービーダン牧場(Darby Dan Farm)で繋養した。

(2018.01.04.補足 青木義明)

◆タニノギムレット9代クロス解析表
タニノギムレット 9代クロス解析表


・9代クロスの量的側面は申し分ない
・そして、Sardanapale も4本継続クロスしているのが確認できる(13行目)
・母に内包される Sicambre 3×4の欧州血脈が異系クロスとしての役割を果たす

西山牧場のモーリス配合相手はメジロ牝系のニシノマメユリ

◆ニシノマメユリ2019 6代血統表
ニシノマメユリ=モーリス 6代血統表

◆ニシノマメユリ2019 9代クロス解析表
ニシノマメユリ=モーリス 9代クロス解析表


・メジロ牝系同士の夢の結合
・名牝メジロボサツ5×6
・サンデーサイレンス4×3とその他、周縁血脈も妙味十分
・牝馬なら桜花賞、牡馬なら皐月賞候補

(2017.12.31.青木義明)

◆メジロボサツ5代血統表
メジロボサツ 5代血統表


【メジロボサツ】
ウィキペディアより掲載


メジロボサツは日本の競走馬。おもな勝鞍は1965年朝日杯3歳ステークス、1966年第1回4歳牝馬特別、函館記念など。1966年の優駿牝馬(オークス)2着。1965年啓衆社賞最優秀3歳牝馬受賞。

なお、年齢表記については当時の表記(数え年)で表す。


誕生秘話

メジロボサツは、1963年5月12日に公営で4勝を挙げたメジロクインの初仔として誕生した。ところが、母メジロクインが難産がたたって出産後間もなく死亡してしまう。この不運が祟ったのか、メジロボサツは380キロそこそこの軽量馬として現役生活を送る事となった。さらに競走馬としてデビューする直前に父のモンタヴァルも急死している。

なお、馬名のボサツは菩薩が由来とされているが、この名前と誕生にまつわるエピソードが災いし走るお墓という縁起でも無い渾名を贈られる羽目となった。

競走馬時代

1965年7月10日にデビュー戦を4着で落としたメジロボサツであったが、その後は快進撃。6連勝で挑む事となった朝日杯3歳ステークスは、タマシユウホウ(翌年弥生賞、札幌記念を制する)、ヒロイサミ(翌年ラジオたんぱ賞、セントライト記念を制する)、ハイアデス(京成杯三歳ステークス勝ち。翌年七夕賞を制す)等の有力牡馬を相手に1番人気で快勝。この勝利が原動力となり、この年の最優秀3歳牝馬に選ばれる事となった。

こうして、1966年牝馬クラシック最有力候補と目されたメジロボサツであったが、肝心のレースは共に惜敗。桜花賞は、メジロボサツに勝るとも劣らぬ不運な境遇を背負ったワカクモの3着。オークスは、雨中決戦を利用した雨の古山こと古山良司騎手の大胆な逃げ戦法に屈し、優勝したヒロヨシから9馬身差の2着に終わった。

その後、メジロボサツはラストランとなる翌年5月13日のオープン戦まで5戦するが、函館記念以外は惨敗に終わっている。

引退後

引退後も繁殖牝馬としてメジロゲッコウなどを輩出。メジロ牧場で最も発展した牝系のひとつであり、メジロドーベルもそのうちの一頭である。なお、何の因果か末裔のメジロドーベルも、メジロボサツと同じく血液型が不適合により実の母の乳を飲めなかった馬であった。また、メジロ牧場以外ではモーリスがいる(五代母)。

こうして、メジロ軍団の主軸牝系となったメジロボサツは、馬の養老院として知られるイーハトーヴ・オーシァンファームで29年の生涯を閉じた。

◆タイムフライヤー6代血統表
タイムフライヤー6代血統表

◆タイムフライヤー9代クロス解析表
タイムフライヤー9代クロス解析表


・Lyphard 4×4はハーツクライのセオリーの一つ
・Hail to Reason 4×4も同様に必要条件
・母の父ブライアンズタイムにリボーが入るので、その疑似クロスが派生する
・ただ、Man o'War の継続クロスはあるが War Admiral や Busanda はない
・Т値5.95で斬れるタイプ
・問題は底力にやや懸念
・小回り向きだろう

(2017.12.29.青木義明)

キタサンブラックの6代&9代 その母シュガーハートの6代&9代

◆キタサンブラック 6代血統表
キタサンブラック6

◆キタサンブラック 9代クロス解析
キタサンブラック9

◆キタサンブラックの母・シュガーハート 6代血統表
シュガーハート6

◆キタサンブラックの母・シュガーハート 9代クロス解析
シュガーハート9


【配合のポイント】
1.Northern Dancer →Lyphard 4×4へとクロス世代を前進させたこと

2.その場合、単なる Lyphard クロスではなく、Northern Dancer、Almahmoud、Lady Angela、さらに Court Martial などの「複合クロス」としたこと。

3.自身の9代クロスの中で「6代目」は「6」と少なめだが「9代目」に「172」と標準的な「量」を獲得していることで、かえって加速力を保証する。

4.その母の父サクラバクシンオーには Bull Lea 3×3などの米国血脈のクロスが母系に内包されて体質がタフであること

5.キタサンブラックの母シュガーハートの祖母の父ジャッジアンジェルーチェは社台が導入した種牡馬でさほど成功しなかったが、カナダ血脈のノーザンテーストの母の父と呼応して米血を増幅しており、特に Victoria Park 5×4、その母の父 Windfields 3本継続でタフさを受け継いでいる。これは単なる「サクラバクシンオー産駒」ではない配合馬で、この母ゆえに、父ブラックタイドの欧州血脈の多さ(米血の少なさ)を「異系血脈として補完」している。

(ただし、キタサンブラックは配合的には完結形だとしても、血統総体では挑戦表明をした凱旋門賞を勝つだけの「重厚さ」は感じられない。あくまで日本の馬場仕様と言えるだろう)

(青木義明)

※2017有馬記念など大活躍を称えます。

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◆販売価格 30万円(支払い方法など応相談)
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「熱血解析2017」の諸機能のうち5代血統表などは他のサイトでも活用できますが、独自の理論と解析手法に基づいて作成された「9代クロス解析」は競馬通信社ならではのものです。

【9代クロス解析の効用】

◆9代クロス解析の効用により次の諸点を理解することができる

・能力はクロス血脈の質と量により変化すること
・欧米血脈の混淆により体質の強化が図れること
・クロスの量的出現パターンで距離適性、気性、脚質が分かること
・名血の牡馬、牝馬のクロスあるいは継続クロスが識別できること
・「緻密クロス型」は決め手は鋭いが、気性難を伴い、踏ん張りと底力を欠くこと
・異系血脈の強いクロスのプール、または新規取り込みが能力の向上に有効なこと

◆ソフトのプロモーション動画(YouTube)
https://youtu.be/zFoulXQJsj8

◆フジキセキの5代&9代(ブログで解説)
http://bit.ly/2mTesuN

◆リーディングサイヤーの5代&9代(ブログで解説)
http://bit.ly/2n8fc1t

◆往年の名馬の5代&9代(ブログで解説)
http://bit.ly/2mCEosL

◆販売価格 30万円(支払い方法など応相談)

◆お問い合わせ先
電話番号:03-3735-4430
メールアドレス:support@ktsn.jp


◆ダノンプレミアム6代血統表
ダノンプレミアム6代血統表

◆ダノンプレミアム9代クロス解析表
ダノンプレミアム9代クロス解析表


・母が Danzig 4×3、Buckpasser 5×5と少しアクが強い配合パターンでパワー型。
・ダノンプレミアム自身は Northern Dancer、Hail to Reason、Princequillo、Fair Trial 、Alcibiades などで固めてセオリーを踏んではいる。
・ただ、Lyphard のクロスまでは進展してないし、この母のアクの強さは、どこかで凡走を惹起するシーンもあり得る。

(2017.12.18.青木義明)

 13日、川崎競馬場で行われた第68回全日本2歳優駿(GI・2歳・ダ1600m・1着賞金3500万円)は、M.デムーロ騎手騎乗の1番人気ルヴァンスレーヴ(牡2、美浦・萩原清厩舎)が1位入線を果たした。

 以下、3番人気ドンフォルティス(牡2、栗東・牧浦充徳厩舎)、6番人気ハセノパイロ(牡2、船橋・佐藤賢二厩舎)の順でゴール板を通過している。

◆ルヴァンスレーヴ5代血統表
ルヴァンスレーヴ5代血統表

◆ルヴァンスレーヴ9代クロス解析表
ルヴァンスレーヴ9代クロス解析表

母はこんなに違う/モズカッチャンの母と、ロックディスタウンの母の9代クロスの量的比較



エリザベス女王杯を5番人気で快勝したモズカッチャン(父ハービンジャー)と阪神ジュベナイルFで1番人気を裏切ったロックディスタウン(父オルフェーヴル)のそれぞれの母の「9代クロス解析表」により「量的側面」を簡単に比較すれば、

・モズカッチャンの母サイトディーラーはあまりにもクロスの量が少ない。→活力不足(低圧・クール)
・ロックディスタウンの母ストレイキャットはあまりにもクロスの量が多い。→気性難内包(高圧・ホット)

・それでも父ハービンジャーとの間に生まれたモズカッチャンの9代クロスは標準。
・それでも父オルフェ―ヴルとの間に生まれたロックディスタウンの9代クロスは標準。

・配合分析とは、あるいは「馬産」とは、母から見てどんな相手種牡馬がふさわしいかを見通すこと。
・母の特質を十分に把握して、的確なクロスの「質と量」が得られる種牡馬を探さねばならい。
・配合の基本は近親交配(クロス)だから、それぞれの「質」と「量」をうまく采配する必要がある。
・そのためにも「9代クロス解析」の視点は必要不可欠だ。

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◆モズカッチャンの母サイトディーラ―の9代クロス(標準以下のクロスの量)
モズカッチャンの母サイトディーラー9代クロス解析表


◆ロックディスタウンの母ストレイキャットの9代クロス(標準以上のクロスの量)
ロックディスタウン 母ストレイキャット9代クロス解析表


◆モズカッチャンの6代血統表
モズカッチャン6代血統表

◆モズカッチャンの9代クロス解析表
モズカッチャン9代クロス解析表

◆ロックディスタウンの6代血統表
ロックディスタウン6代血統表

◆ロックディスタウンの9代クロス解析表
ロックディスタウン9代クロス解析表


(2017.12.12.青木義明)


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