◆キングヘイロー 6代血統表
キングヘイロー6


◆キングヘイロー 9代クロス解析表
キングヘイロー9


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◎サラブレッドの配合とは

サラブレッドが競馬場で優劣を競う「競馬」は立派なスポーツですが「馬産」も生死を賭けた戦いと言えます。その生産者を巡る戦いを展開するのに「無防備」「無定見」では勝ち切れません。

多くの生産者は種牡馬を持たず、規模に応じた繁殖牝馬を擁しています。その繁殖牝馬にどんな種牡馬を交配するか、ここが大切なのは言うまでもありません。自身が所有する繁殖牝馬に、どの種牡馬を配合するかで距離適性や気性や体型「競走能力」まで決まってしまうというのが筆者の考え方です。

もちろん、牧場を維持するうえで高く売れるに越したことはありません。高額の種牡馬を配合するというのもひとつの方法でしょう。しかし、コストパフォーマンスを考える購買者も出てきます。ですから単純に高額種牡馬を配合すれば良い、という戦略では長期戦には勝てません

大切なのは、配合だと思っています。ただ、良い配合というのが分かれば苦労はないよ、とも言われるでしょう。配合は大切だけれど、どれが正しいかがわからないのが悩みの種だとも。

だからと言って立ち止まったままでは進歩がありません。ひとつの解決策をご提示します。

まずは配合図=血統表を作ることです。父と母の名前から能力を推し量ることもできますが、最低でも「5代血統表」を作ることで、近親交配の有無、その血脈やクロス数の多さなどが判明します。5代アウトクロス、5代多重クロスといった配合パターンを学ぶことができるのです。


◎5代多重クロスをキングヘイローの配合パターンから学ぶ

「5代多重クロス」とは「5世代以内に3種類以上のクロス」を内包する配合馬のことで、基本的にスピード馬が多い印象です。ときには気性も激しくなりやすいのですが、これは複数のクロスが生じることで精神的活力が高まるからだと思われます。

古くはマルゼンスキーやブロケ―ドが有名ですが、今回は高松宮記念を優勝したキングヘイローを取り上げます。


1.キングヘイロー自身の5代血統表をながめると次のことがわかります。
・サーゲイロード Sir Gaylord 4×4
・アルマームード Almahmoud 5×4
・トムフール Tom Fool 5×5


2.その父ダンシングプレーヴの5代血統表からは次のことがわかります。
・マームード Mahmoud 5×5


3.その母グッバイヘイローの5代血統表では次のことがわかります
・ターントゥ― Turn-to 3×4
・ファラモンド Pharamond 4×5
・マームード Mahmoud 4×5


凱旋門賞をレコード勝ちしたダンシングブレーヴは、クロスの薄い馬。GⅠ競走7勝の母グッバイヘイローはクロスの多い馬で、いわゆる「多重クロス馬」です。12ハロンのCCAオークスを勝っていますが、爆発的なスピードを持った馬でした。

キングヘイローが短い距離を得意としたのは「多重クロスの母」から生まれた「多重クロス馬」なので、スピード能力に長けた競走馬になったという認識です。ブロケードは母が多重クロス馬でした。マルゼンスキーは、両親ともに薄いクロスの馬ですが、自身は多重クロス馬です。このようなことは、配合表を作らなければわからなかったかもしれません。

(青木義明)


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【主な機能】
・5代血統表の画面表示、新規作成、出力
・5代血統表の配合シミュレーション、出力
・6代血統表の画面表示、出力
・8代血統表の画面表示、出力
・9代クロス解析表の画面表示、出力
・蓄積データ21万頭
・JRA-VAN Data Lab. 対応

・販売価格 30万円

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