青木配合馬を2頭に絞れば牡馬はニシノシコン、牝馬はニシノオイチ◆青木義明の競馬一直線



小生の西山牧場の配合2歳馬11頭から牡牝各3頭を選んで発表しましたが、その中からさらに2頭に絞ればどれを推奨されますか、とのお尋ねを頂きました。

そこで再度、配合をチェックしましたが、牡馬はニシノシコン、牝馬はニシノオイチの結論です。


[牡馬ならニシノシコン]

・ニシノシコン(牡、手塚厩舎)
父リーチザクラウン
母ニシノカーリー
母の父 Shamardal
ニシノシコン5

ニシノシコンは5代内にミスタープロスペクター4×5のクロスがありますが、母の父がストームキャット系のシャマーダルで、またアレッジドを内包する母系ですから1600以上で良さを発揮する力のタイプです。ヘイロー3本→ヘイルトゥリーズン5本、セクレタリアト5×6→ボールドルーラー4本と父子クロスを前進させているのがポイントです。

さらに、プリンスキロ7本継続、ニジンスキーとストームバードのニックス、そして母系のホイストザフラッグ(リボー系)のクロスなど、トータルに見て先行して押し切る力のタイプと思われます。基本的にダート向きの印象ですが、ヘイロー3本クロスなどで馬体が柔軟であれば重い芝でも走れます。そうすれば、皐月賞が期待される舞台ですし、活躍次第でリーチザクラウンの後継種牡馬になれるだけの血統背景はあります。


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[牝馬ならニシノオイチ]


・ニシノオイチ(牝、宮本厩舎)
父ナカヤマフェスタ
母ニシノワン
母の父ウォーエンブレム
ニシノオイチ5

5代アウトクロス馬ですが、父のナカヤマフェスタは宝塚記念でブエナビスタを負かした実力馬で、その母がリボー系ヒズマジェスティ2×4の強いクロスを持ち一発の魅力を備えます。そしてナカヤマフェスタ自身はヘイルトゥリーズン4×5、ノーザンダンサー5×5・5と2種類のクロスを5代内に持ちますが、少し窮屈で、堅い印象を与え、産駒も重い馬が多いようです。

しかし、ニシノオイチは5代アウトクロスで、さらに母ニシノワンも5代アウトクロス馬です。2代にわたりナカヤマフェスタの硬さを和らげてあります。

そして、ニシノオイチの9代クロス解析ではまとまりもよく、ヘイルトゥリーズン4本、リボー4本がそれぞれ継続され、筋肉の弾力性と底力がうまく同居しています。さらにはバックパサー、ネヴァーベンド、ウォーアドミラルとクロスの質もよく、またアルマームード→ナタルマの母子へとクロスが前進しているのもポイントです。

5代アウトクロス馬ですからマイル以上で持ち味が発揮されます。馬場が渋れば桜花賞でも善戦できるでしょうが、本当の狙いはオークスです。馬体もよく出ているようですから個人的にはとても気に入っています。



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