オジュウチョウサン◆沢田準の競馬を楽しく

開成山特別に出走したオジュウチョウサンは大変な人気を集めたようだ。この日の入場人員は1万4200人、前の週の7200人を大きく超えた。

そして単勝は200円。新聞等では◎が集中していたわけではないから完全な人気先行というわけだ。予想する上でのこの馬の取り扱いには専門家は困っただろう。

ある記者が「卑怯極まりない▲」と書いていたのには笑ってしまった。

この馬がここに出てきたのは、伝えられているとおり平地未勝利であり、4歳以上の未勝利馬は主要4場の平地レースには出走できないという制限があるため福島まで待ったためだ。

単に平地で勝利を得たいというだけではない。障害で頂点を極めたオジュウチョウサンには平地の大レースに挑戦させたい、それも最終目標は有馬記念ということなのである。

オジュウチョウサンが有馬記念を目指すということにはかなりの違和感を持つ向きは多いだろう。もちろんどれだけ勝負になるか、難しいことは間違いがない。

しかしオーナーにとってこれは究極の夢だ。自分の馬にどのレースを狙わせるかはオーナーの特権である。

それもただの馬ではない。障害では敵が全くいなくなったオジュウチョウサンだ。平地でもトップを目指すのはむしろ当然ともいえる。

オジュウチョウサンは今後障害レースには出走しないということも言われている。それもある意味では当然だ。もはや障害レースの歴史的名馬になっている。

これ以上勝っても賞金は稼げるがそれだけだ。馬の価値はこれ以上上がるわけではないのである。

新しい価値を得るにはどのような方法があるだろうか。一つは外国の障害レースがある。しかし日本と外国では障害の種類や大きさが異なり、日本の障害馬が即通用するかは疑問だ。

また賞金は日本と比較してはるかに低い。外国のレースに出走するのはメリットが無いのである。

またオジュウチョウサンには種牡馬という道はなさそうだ。オーナーが個人として持つことはあっても種牡馬として成功するのは難しそうだ。

それならば平地でというのは理解できる方向だ。もちろんすぐに有馬記念というわけではなく距離の長いレースを経験してからだろう。

ところで騎手だ。今回は石神深一騎手が故障中ということもあり武豊騎手が乗ったが、オジュウチョウサンをここまでにしたのは石神騎手であり、ぜひ石神騎手を起用してもらいたいと思うのである。

◆オジュウチョウサン6代血統表
オジュウチョウサン6

◆オジュウチョウサン7代血統表
オジュウチョウサン7

◆オジュウチョウサン9代クロス解析
オジュウチョウサン9

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