【その母が「2×4」のクロスを持つ名種牡馬】

・テスコボーイ(Gainsborough 2×4)
テスコボーイ5代血統表

・トニービン(Hyperion 2×4)
トニービン5代血統表

・ゴールドアリュール(Northern Dancer 2×4)
ゴールドアリュール5代血統表

・A.P.Indy(Somethingroyal 2×4)
A.P.Indy5代血統表

・Cozzene(Princequillo 2×4)
Cozzene5代血統表


名種牡馬の一つの配合的パターンに「2×4」のクロスを持つ母の存在◆青木義明の競馬一直線



サラブレッドの基本は「配合」であることは30年以上も前から一貫して主張してきたことだ。その観点で手書きからスタートして新馬戦勝ち馬などの「5代血統表」を作成し、「血統表文化」を広めるため「週刊競馬通信」として世に出版してきた。やがてパソコン時代を迎え「熱血解析ソフト」も開発した。

サラブレッドの「配合」は一言では言い表せない。

しかし、近親交配(クロス)の視点は大切で、それが「2×2」のように強すぎず、あるいは5代アウトクロスばかりを続けないで「強めたり、弱めたり」が一つの方向性であり、サジ加減だ。



また「クロス」には「質」と「量」の観点も必要だ。同じ質ばかりを集めると体質や気性に悪影響が出やすい。だから、5代血統表の中に、例えばリファールだのダンジグだのニジンスキーだのと言う具合に「ノーザンダンサー系」ばかりの血を凝縮するのは否定的だ。他の異系血脈とのバランスをとらないと体質も競走能力も高まらない。


また、時代が違えばクロスする「質」も異なる。最近ではサンデーサイレンスのクロスも見かけるが、これが20年前なら不可能だ。しかし、例えばノーザンダンサーとかプリンスキロとかネイティヴダンサーのクロスは可能だった。時代と共に「質」は推移する。

そうすると「質」とは別に「3×4(血量18.75%)」とか「4×4(血量12.5%)」のように「量」がポイントになってくる。昔から「3×4」には走る馬が多かった。最近でもオルフェ―ヴル、ブエナビスタなど枚挙に暇ない。



さて、配合論的な一つの事実として「2×4(血量31.25%)」の繁殖牝馬の息子に割合と「名種牡馬」が見受けられる、ということがある。(但し、それが全てではなく、様々なパターンの名種牡馬存在している。要は相手牝馬との配合次第だ)


下記に思いつくままに記してみるが、これらはそれぞれ時代が違うからクロスする「質」は異なるが「量」は変わらない。配合論の一つの要諦としてクロスする血脈の「質と量」に思いをいたさなければならない。そのためには9代クロス解析表はすこぶる有効である。これなしに精緻な配合論は語れないし、強い馬は作れない。


【その母が「2×4」のクロスを持つ名種牡馬】

・テスコボーイ(Gainsborough 2×4)
・トニービン(Hyperion 2×4)
・ゴールドアリュール(Northern Dancer 2×4)
・A.P.Indy(Somethingroyal 2×4)
・Cozzene(Princequillo 2×4)



しっかり探せばもっといると思う。ちなみに、ノーザンテーストは Lady Angela 3×2で、ディープインパクトは5代アウトクロスだ。どの血脈をクロスするか、逆にクロスしないか、配合論は一筋縄にはいかないが、成功している生産者や馬主はここを避けて通ることはしていない。

勝負の世界では、強い馬を作らなければ名誉も金も得られないのである。勝負に勝ちたければ配合論を大きな武器に据えなければならない。小生は天皇賞馬や東京ダービー馬などを作ってきたが、機会があればさらに挑戦したい。
→配合診断を承っています。






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