マイルストーン◆竹内康光【馬よ草原に向かって嘶け】

◆竹内康光【馬よ草原に向かって嘶け】
http://bit.ly/17MDXV7


京都のシンザン記念と浦和のニューイヤーC。両レースに共通するのは実施時期と距離だけではなく、近年クラシックに直結するレースになったこと。かつては春のクラシックで勝ち負けする馬が出走するようなレースではなく、どちらかというと地味なポジションのレースだった。

シンザン記念を例に取れば、20世紀の勝ち馬で後に大レースを勝ったのはフレッシュボイス(安田記念)とシーキングザパール(NHKマイルC・モーリスドギース賞)だけ。その年のクラシックホースとは縁がなく、後に短距離からマイル路線で活躍する馬が多かった。

21世紀になるとこの傾向に変化が現れて、タニノギムレット(02年ダービー)・ジェンティルドンナ(12年牝馬三冠)・アーモンドアイ(18年牝馬三冠・ジャパンC)が勝ち馬に名を連ねている。他ではミッキーアイル(NHKマイルC・マイルCS)が、後にマイルで大レースを2勝している。

浦和のニューイヤーCはシンザン記念の上を行くフィーバーぶりで、15年のラッキープリンスは東京ダービー馬・17年のヒガシウィルウィンは東京ダービーとジャパンダートダービーの二冠馬・18年のヤマノファイトは羽田盃馬になった。他では16年の2着馬タービランスも羽田盃を勝っている。

ともに1月に行われるマイル重賞という設定は変わっていないので、それを取り巻く環境が変わったと見るべきだろう。一番大きな変化は新馬戦の開始が早まったことで、かつては夏の北海道シリーズから始まっていたのが今はダービーの翌週から。約2ヶ月早まったわけで、最重要レースが3月から1月に早まったとも考えられる。

もう一つの変化は、(前段の推察とは矛盾するが)クラシックまでのレースキャリアがグンと減ったこと。言い換えればレース間隔が空いても力が出せる馬が増えているわけで、皐月賞の上位馬が挙ってダービートライアルのNHK杯(NHKマイルCの前身)に出走した時代を肌で知る自分からすると隔世の感。

1月の重賞がクラシックへの一里塚(マイルストーン)になった今、JRAの弥生賞と南関東の京浜盃を待つまでもまく、クラシックの蹄音はもう聞こえている。

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