前々回の本欄で予告したようにドンカスターマイルの日本での売り上げは低かった。これは前週のドバイ国際と比較すると明らかだ。

ゴールデンシャヒーンが5億、ドバイターフが14億、シーマクラシックが10億、ワールドカップが8億で4レース合計で38億2000万円売れたに対しドンカスターマイルは2億にとどまった。

売れそうもないと考えた理由はいくつか上げておいたが、それに加えて出走馬の最終確定が当日の朝7時というのも売り上げが少なくなった理由の一つだろう。

これはフルゲートにするために補欠馬を用意し、出走取消馬が出た場合はその馬で補充するためだ。実際にドンカスターマイルでは取消があり1頭の補欠馬が出走した。

それにしてもこのようなシステムでは馬券はとても売れそうではない。というよりも日本とは異なり多くの馬券を売ることを目的とした競馬ではないということだろう。

ところで最近の実績からはクルーガーの好走は難しいと思われた。直近の2走はダートを使い敗れている。ところが20頭立ての4着である。これは驚きだった。

さらに驚かされたのは連闘でクイーンエリザベスステークスに出走したことだ。オーストラリアでは日本では考えられない短期の間隔でレースに出走することはよく知られている。

しかし遠征したクルーガーまでが予定外のオーストラリア式の連闘するとはである。それもウィンクスが出走するレースだ。

そして今度は2着と再度の好走である。もし勝ってしまっていたら世界的なニュースだが2着でも大したものだ。

この2戦の結果で現在は109のクルーガーにはどの程度のレーティングが与えられるかが興味深い。

しかしこのたびのクルーガーの好走は逆にオーストラリアの馬の実力に疑問が持たれたという思いもある。

近年ではオーストラリアには日本だけではなく世界各国から遠征して好走するばかりではなく、オーストラリアに移籍して活躍する馬も多い。

ドバイ国際のアルクオーツスプリントに出走したブレイブスマッシュはオーストラリアでG1を勝っているが、ブレイブスマッシュにしても日本での実績は特に目立つものでもない。

ウィンクスの33連勝は立派なものだがオーストラリアでだけのレースでの記録であり相手が弱かったという可能性もある。

ウィンクスの前にはブラックキャヴィアがいるが、ブラックキャヴィアにしてもオーストラリア以外ではイギリスでダイヤモンドジュビリーステークスを勝っただけでありそれも接戦だったのである。




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