先週の週刊ギャロップに驚かされる記事が載っていた。ウッドバインで騎乗している日本人騎手がカナダの最優秀見習い騎手賞を受賞したというのである。

カナダで騎乗している日本人騎手といえば福元大輔騎手が知られている。福元騎手は以前にジョッキーベイビーズに出走した経験があり、将来は騎手になることを目指した。

しかし競馬学校には不合格となり、それでも騎手になるという夢をあきらめきれず、なんとカナダに渡り厩舎に入って訓練を受け、受験して騎手免許を獲得したのである。

この経緯についてはグリーンチャンネルで2回にわたって番組がつくられ放映されており、最近にも再放映されたので福元騎手についてはファンによく知られている。

しかし最優秀見習い騎手賞を受けた騎手、木村和士騎手のことはこの記事で初めて知ったのだった。福元騎手の成績を詳しく追っていれば気が付いたはずで迂闊なことだったと思う。

そこでどのように騎乗しているのかを調べて見たところかなり驚かされたのである。

ウッドバインの今年のシーズンは4月20日から始まった。現在まで21日、26日、27日、28日と5日間のレースが行われている。

ウッドバインの競馬の開催は1日のレース数が8レースから10レース、レース形態はクレーミングとメイドンがほとんどでステークスは少なくステークスが行われない日もある。

出走頭数は日本よりは少なく5頭、6頭、8頭といったレースが多い。このためカナダでは騎手が騎乗機会を得るのはなかなか難しい。これはアメリカも同様だ。

そこで木村騎手の騎乗だが、非常に騎乗回数が多いのである。この5日間で44レース行われたが木村騎手はなんと33ものレースに騎乗しているのだ。

そのなかで5勝している。見習い騎手であるから5ポンドのアローアンスがあるのは有利だが、アローアンスのないステークスにも騎乗しているからそれだけでもない。

福元騎手も負けずに騎乗しており、19戦2勝だから大したものだが木村騎手には離されている。

ところで木村騎手は福元騎手とはまた違った経歴を持っている。競馬学校34期に合格したが途中で退学、その後カナダで騎手になったとのことだ。34機といえば昨年デビューした山田騎手、西村騎手、服部騎手と同期だ。

まだ19歳にしかならない。競馬学校を退学したのちどのようにカナダへ渡り騎手になったのか。福元騎手と同じようにグリーンチャンネルで番組を作ってもらいたいものだがどうだろうか。

もし木村騎手が今後さらなる成功をおさめ、短期免許を申請したとしたらJRAはどのような態度をとるのか、見ものではある。



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