南関東のクラシックロード、牝馬は浦和桜花賞(トーセンガーネット)と東京プリンセス賞(トーセンガーネット)が、牡馬は羽田盃(ミューチャリー)が終了した。JRAは牡馬も牝馬も春2冠と秋1冠の構成で、全てコースも距離も違っている。異なる条件で競うことで多面的な能力検定ができるし、それゆえに三冠馬には特別な価値がある。

南関東のクラシックはアメリカンスタイルで、牡馬も牝馬も春シーズンに3冠全てが行われる。3冠目はJRAとの交流重賞で、同世代のダートチャンピオン決定戦という位置付け。牝馬は浦和桜花賞(浦和千六)→東京プリンセス賞(大井千八)→関東オークス(川崎二一)と全てコースも距離も違う。

牡馬クラシックはというと、羽田盃(大井千八)→東京ダービー(大井二千)→ジャパンダートダービー(大井二千)とコースと距離のバリエーションに乏しい。羽田盃は4冠馬トーシンブリザードが勝った2001年までは内回りのマイル戦、第3冠の東京王冠賞は1995年までは二六戦だった。東京大賞典も1997年までは二八で行われた。

春に3冠全てを行うアメリカンスタイルには賛成だし、この時代にクラシックに超長距離戦を組み込む必要もないとは思う。しかしコースと距離のバリエーションは、能力検定の観点からも豊かな方がいい。小回りコースへの適性と、基幹距離としてマイルから二四あたりまでの距離適性もみられる方がいい。

ただし地方競馬のコース設定はバリエーションが少なく、昨夏の当コラムで書いたように最も多い距離は非基幹距離の千四。ワンターンで千六を走るのは盛岡だけで、浦和は極端だが笠松も名古屋も引き込み線からのスタートで基幹距離として能力検定に使うにはトリッキーなコース設定。

それでも川崎と船橋のマイルは1コーナーまでの距離も十分にあるし、実際に全日本2歳優駿とかしわ記念で交流G1の舞台にもなっている。川崎には全日本2歳優駿があるし、牝馬クラシックには船橋のレースが入っていないのだから牡馬クラシックを船橋のハートビートナイターでやれば大井に負けない集客が望めると思う。

船橋はスパイラルカーブで小回りに適性がなくても走りやすく、JRAの超大型馬アポロケンタッキーも大好きなコース。一方で川崎はコーナーがキツく小回り適性が問われるので、川崎記念が行われるチャンピオンコースの二一なら大井二千とは違った適性を見ることができるだろう。種牡馬として残す血は、多彩な方がいいはずだ。

◆竹内康光【馬よ草原に向かって嘶け】
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