先日のグリーンチャンネルの「競馬どーも!」で興味ある内容のものがあった。「今週の実況アナ」という実況アナウンサーの紹介である。

JRAの番組であるからラジオNIKKEIのアナウンサーに限られるが、競馬のアナウンサーになった理由などでどんなアナウンサーなのかを付ファンに知ってもらおうという企画だ。

テレビのアナウンサーは顔がテレビに出るが、ラジオNIKKEIのアナウンサーは一部のアナがテレビの競馬中継に出る以外は顔を知ってもらう機会がない。そこでこの企画ができたのだろう。

今回は米田元気アナだった。インタビューの中で思い出の実況は?という質問がある。そこで米田アナが取り上げたのがなんと2018年3月3日の阪神での障害の未勝利戦だった。

普通はG1などの大レースが取り上げられるのでなぜ障害の未勝利かというと、落馬した馬が逆走して馬群と交差するというシーンがあり、そのようなひやっとした展開でどういう喋りができるかを考えさせるレースだったということだった。

そのシーンは番組でも流されたが、スタートからレースをJRAのホームページで見てみた。ホームページで過去のレースの映像を見ることができるとは、今さらながら便利になったものだと思う。

さてこのレース、一週目のスタンド前の障害で問題のイクラトロが落馬した。カラ馬となった馬は馬群と離れ馬場の大外を走っている。

これは騎手が乗っていない馬は障害を飛ばずに障害の外を走る馬がおり、このレースのイクラトロはそこを走ったのである。

向こう正面に入ると襷コースに入るがカラ馬は馬群と一緒に襷には向かわず直進したのである。このため襷を通って順回りに進む馬群に対してカラ馬は逆走することになったのだ。

2コーナーあたりで馬群とカラ馬が交差する様子がビデオに映っており幸い馬群は内埒沿いに、カラ馬は外埒を走っていたため馬が交錯することはなかったが危ないシーンだ。

なお襷に入るところには間違って馬が直進しないように係員がロープを張っている。しかしカラ馬はこのロープで止まることはなく直進してしまった。ロープを持っていた係員はカラ馬を避けたがこれも怖い話だ。

このレースでは他にも2頭が落馬したが、1頭がダートコースのゴール前100メートルあたりで外埒あたりを歩いているのだ。どこからダートコースに入って来たのか。

また障害コースにいたイクラトロはゴール過ぎの所で外埒を破ってダートコースに出てきてしまったのである。

いずれも馬同士の接触はなかったがこのレースはいろいろとかなり危なかったレースだったのである。

私は騎手が落馬してカラ馬になると他の馬との接触が起こらないか心配になる。

というのももう40年以上前のことだが、東京競馬場の障害レースで、直線でカラ馬との正面衝突を見たことがあるのだ。

騎手はゴール前でありまさか正面から馬が来るとは思わないから懸命に追っている。そこでの正面衝突だ。全くたまったものではないのである。



◆沢田準【競馬を楽しく】
http://bit.ly/1BFqU5c

◇競馬通信社◇
http://ktsn.jp