今年のジャパンカップ、外国からの招待馬がゼロとなった。ジャパンカップ史上初めてのことである。

国際招待レースでありながら招待馬なしとは大変な問題という報道もあるようだが本当にそうなのだろうか。

というのも近年は招待馬の頭数は少なく、そのレベルも低下している。レースでも好走する例は全くなくなってしまった。

つまり招待外国馬はいないのと同様となっているのだ。それならば招待馬がゼロでもまるで問題ではないのである。

JRAは招待馬を勧誘するために多大な努力をしているが、来年以降は招待枠は残しておくとしてももう勧誘はやめて、もし来たい外国馬が申し出れば招待する程度でよいのではないだろうか。

ところで外国馬が来なくなった理由は何だろうか。よく言われるのは日本の高速馬場である。ジャパンカップの時計が早いのは確かだ。

それでは時計は早くなったのは近年だろうか。そんなことはない。第1回ジャパンカップでメアジードーツはそれまでのグリーングラスのレコード2分26秒3を1秒破った。

その後もジュピターアイランドは2分25秒0で、ルグロリューは2分24秒9で走った。さらにホーリックスは2分22秒2で、ベタールースンアップは2分23秒2を出している。

外国馬であっても日本の馬場で走ればこのように速いタイムで走ることができたのである。高速馬場は問題ではないということだ。外国馬が来ない理由に高速馬場以外にも検疫を挙げる向きもある。

しかしこれらは以前も現在も同様だ。この頃は多くの外国馬がジャパンカップに参戦した。現在言われているような外国馬がやってこない理由は無関係ということである。

賞金を上げたらどうかという意見もある。しかし賞金というのは勝つか上位に入らなければ手に入れることができない。

しかし外国馬は負け続けている。賞金を上げたところでそれを日本馬に取られてしまうのでは外国馬が来るはずもない。

外国馬は香港には来るのに日本にはなぜ来ないのかという説もある。たしかに過去には香港には外国馬はよく参戦した。

その理由としてレース数が多い(4レース)とかホスピタリティが良いからなどといわれた。

しかし現在は日本以外の外国馬の参戦は減少している。昨年はカップにはイギリスから1頭のみ、マイルにはイギリス2頭、オーストラリアとフランスから各1頭、スプリントはイギリスとシンガポールか各1頭だった。

これは近年は香港馬が圧倒的に強くなった。このため外国馬は香港にも来なくなってしまったのである。まさにジャパンカップと同じということなのだ。

結局は以前のようにジャパンカップに多くの外国馬に来てもらうためには、日本の馬が弱くなるしかないということになるが、そのようなことができるわけはない。

従って有力外国馬の参戦はもうあきらめる他はないということである。




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