先日のグリーンチャンネルの「ケイバどーも!」のチャンピオンズカップの予想の中で、久光記者が今年は3歳馬の負担重量が1キロ軽いから有利と解説していた。

確かに昨年は3歳56キロ、4歳以上57キロ、牝馬2キロ減だったが今年は3歳は55キロである。

これは1600m超2200m未満のレースの3歳の負担重量は11月は古馬に対し2キロのアローアンスがあるが12月は1キロとなる。

チャンピオンズカップの開催日は12月1日だが土曜日は11月30日でありこの場合は二日とも11月のアローアンスが適用されるため今年はこのような負担重量となった。

昨年は12月2日だったため1キロのアローアンスとなったというわけである。

これは前日に行われるチャレンジカップも同様で、こちらは別定だが基準となる重量はやはり3歳馬は2キロ軽い。

それにしても重賞の負担重量がわずかな日程の相違により負担重量が年により異なるというのはある意味で不思議だ。

特にチャンピオンズカップは基幹レースというべきG1である。このようなレースの重量は日程にかかわらず固定するべきと思うがどうだろうか。

ところでJRAのダートのG1はフェブラリーステークスとチャンピオンズカップの2レースあるがいずれも左回りだ。

チャンピオンズカップはジャパンカップダートとしてスタートしたレースで、ジャパンカップの前日に東京で行われていたが、その後阪神に移り距離は1800となった。

この時点では左回りと右回りが各1レースとなりバランスが良くなったが、外国からの招待馬がほとんどいなくなってしまったため2014年から招待レースをやめてチャンピオンズカップとレース名を改めた。

同時に開催競馬場を中京に移した。これは中京でのG1を増やそうということだろうが、このためダートのG1がいずれも左回りとなってしまったのだった。

中山、京都、阪神と主要競馬場にはダートの1800があり右回り1800はダートの代表的レースだ。G1があってもいいように思える。

チャンピオンズカップというレース名もいささか問題がある。チャレンジカップと酷似しているのだ。それも2017年からはわざわざ同じ週に持ってきてしまった。

チャレンジカップは昔から朝日新聞が社賞を出しており朝日チャレンジカップで親しまれていたが、朝日杯を阪神に持ってきたためチャレンジカップから朝日が外れてしまったのである。

これも同じく2014年でありチャンピオンズカップといういささか平凡に思えるレース名はもう少し考えられなかったのかと思うのだ。




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