香港国際レースでは日本馬が3勝した。昨年は1勝もできず日本の馬の力はこの程度かなといささかがっかりしたものだが、今年で借りを返したといえそうだ。

さて今年で一番面白かったのは国際レースの発走時刻が揃って5分遅くなったことだ。

グリーンチャンネルの中央競馬の実況放送中にこのことが伝えられた時はびっくりしたが、考えればなるほどと納得できる変更だった。

それはヴァーズの本来の発走時刻の14時40分は中山の常総ステークスと、スプリントの15時20分は同じくカペラステークスと重なってしまう。

昨年までは同時刻発走でも問題はなかったが、今年はグリーンチャンネルの第2チャンネルで香港のレースを実況中継したため同時発走となると日本のファンは困るのだ。

JRAと香港ジョッキークラブがどのようなを相談したのかはわからないが、日本から9頭が出走したのでこのような処置となったのだろう。

マイルとカップは遅らせる必要はなかったが、この2レースをそのままとするといささか露骨であることと表彰式などの時間が必要ということもあったかもしれない。

ヨーロッパやドバイのレースは日本での発走が夜になるからこのような問題はないが、香港やオーストラリアでのレースは日本との時刻差が少ないからいろいろと大変である。

ところでジャパンカップに出走する外国馬が少なくなり、対策として香港に学んだらどうかという意見が見られた。

しかし実際には香港に多くの外国馬が来ているのだろうかをよく見てもらいたいと思う。

スプリントとマイルはもはや香港と日本の対抗戦となっている。今年はスプリントには他国からはオーストラリアから1頭だけだったが取り消してしまった。

マイルもイギリスから1頭だけだった。カップはアイルランドとフランスから1頭ずつだ。

ヴァーズだけはアイルランドとからイギリスから各3頭、フランスから1頭と毎年のように多くの外国馬がやってきている。

これは香港の馬は長距離馬がほとんどいないこと、これまでは日本からは有力馬が来なかったためだ。

ところで今後はどうなるだろうか。スプリントは香港馬が強力でジャパンカップ状態だ。

日本馬も苦戦連続だがそれでもスプリントを勝つことが今や最大の目標ともいえるほどで日本からの出走がなくなることはないだろう。

マイルは今後も香港と日本の対抗戦になると思われる。

ヴァーズは今年は4着までを日本と香港馬が独占した。日本馬が圧倒したとなると来年以降は出走が減るのではないか。

カップは今年は日本からは1頭だけだったが、これはアーモンドアイが出走を予定していたため回避した馬がいると思われ、来年以降はカップが激戦になりそうだ。

カップで面白いのはエイダン・オブライエン厩舎のマジックワンドが僅差の2着に入ったことで、香港ならやれるのではないかと考えてくれるかもしれない。

もっともアンソニーヴァンダイクがヴァーズで大敗しておりやはり無理だろうか。




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