私はJRAの競馬場にはほとんど行かないので大井などの地方競馬場での経験になるが、よく見かけるのが中高年のファンがレースについて談笑している光景だ。

彼らは当然知り合いで一緒に競馬場に来た仲間同士だろうと思うが、それがそうだとは限らないようなのである。

全く知らない同士が終わったレースについて何かの拍子で話題になりそのまま話し続けるいう例が少なくないようだ。

というのも昨年の東京大賞典が終わった時、隣のおっさんが私に、スーパーステション強かったなあ、と突然話しかけてきたのだ。

そんなことは分かってらいと返事はしなかったが、そこで私が、あの馬は北海道では強いんだなどと答えたらおそらく話が弾んだのに違いない。

以前大井からの帰りのバスで、隣に座ったやはりおっさんが訳の分からぬ馬券理論を話しかけ、うなずくわけにもいかないから大井町まで黙って聞いていたことがある。

私が何も言わないから一言でもあるかと思ったが何も言わず降りて行った。おそらく毎度のことなのだろう。

また独り言というよりも大きな声でなにかと一人でしゃべっている中高年のファンはあちこちで見ることがある。

このようなファンは一人で競馬場にやって来たが話し相手が欲しいのだろう。一人でしゃべっているファンにしても単に声を出しているというよりも誰でもいいから話しかけているような調子だ。

私は一人きりで全く問題はないが、それではつまらないというファンが結構多いようなのである。

若いファンは一人は一人、友人同士は友人同士で、知らない同士で話をするということはなさそうだが、中高年となるとそうでもないということのようなのである。




◆沢田準【競馬を楽しく】
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