今回の東京大賞典、大変な数のファンが集まった。場内はファンで一杯でスタンドや下見所はもちろんフードコードなどもファンだらけでとてもまっすぐに歩くことはできない。

駐車場はなんと満車だった。競馬場の駐車場はかつての競馬バブルの頃に思い切って広げたが、その後競馬場への来場のファン数が減少しいつもがらがらだった。

この駐車場が満杯になることはないだろうといつも思っていたが、その日がついにやって来たというわけだ。

入場人員は4万7600人ということで収容人数が少なくなった現在のスタンドではとてもまかない切れるファンの数ではなかったということである。

東京大賞典の馬券の売り上げは56億円で地方競馬の売り上げとしては史上最高、1日の売り上げも最高となった。

しかしこの人気と売り上げにレース内容がふさわしいものだったかというと疑問が残る。

出走馬はフルゲートに満たない13頭。中央馬が7頭で地元の大井と小林から6頭。

中央馬はクリソベリルとチュウワウィザードが不参加で有力馬はいずれもG1級である昨年の上位3着馬に絞られた。

残りの中央馬4頭はロンドンタウンは近況不振で、アポロテネシーとサノサマーはオープン入り後は低調であり、残るロードゴラッソもシリウスステークス勝ちはあるがここ2戦は交流重賞で苦戦していた。

いずれも中央3強にはかないそうもなかった。

地方馬ではサウンドトゥルー、ストライクイーグルと東京ダービー勝馬のヒカリオーソが報知オールスターカップに回ったため、期待できそうな馬は中央から転入後好走を続けているノンコノユメと勝島王冠を快勝したモジアナフレイバーに絞られた。

しかしノンコノユメは中央では頭打ちといった印象でありモジアナフレイバーは中央の強豪相手では未知数だった。地方の残りの4頭はとても勝負になりそうもない馬である。

このようなメンバーで単勝人気はゴールドドリーム2.3倍、オメガパフューム2.8倍、ケイティブレイブ3.4倍と極端に偏った。

あとはモジアナフレイバーが16.4倍、ノンコノユメが29.8倍。単勝万馬券、それも300倍以上という馬が5頭もいた。

ダート交流戦ではこのような偏った単勝人気となるレースは珍しくはない。しかし中央の馬が300倍以上という人気薄となるレースはめったにないのである。

しかしこのようなレースの馬券の買い方は難しい。3強で固いと思ったら買える数は少ないししかも配当は低い。

1頭は崩れるとした場合はどれを残すか、相手はどこに行くか、この場合もたくさんの種類は買えない。

2頭が敗れると考えれば配当は高くなるがその可能性は低くなる。

結果はあのような手頃の配当とはなったがそれはあくまでも結果である。東京大賞典でなかったら馬券を買いたいと思うようなレースではなかったのではないか。




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