現在の日本の競馬である意味で最も注目されている騎手はミカエル・ミシェル騎手だろう。

札幌のワールドオールスタージョッキーズに出場し日本が好きになったということで日本での騎乗を希望していた。

そうはいってもこれまでのフランスでの実績ではJRAの短期免許を取得するのは無理だからその希望を叶えるのは困難だと思っていた。

ところが川崎に短期免許を申請し交付されたのには驚かされた。誰が考えたのかはもちろん知らないがこういう手があったのかということである。

早速騎乗を始めたが順当に勝っているようだ。川崎だけではなく南関各場でも乗っている。

レースぶりを見ていると先行タイプの騎手のようだが、以前にフランスから短期で騎乗した騎手が、日本では自由に騎乗できるのはありがたい。

フランスでは調教師がみな揃って前に行けというので困るといっていたが、なるほどこういうことかとわかったような気がした。

重賞にも乗り始めていてユングフラウ賞ではレイズアストームでやはり前に行ってハイペースでしんがり負けしてしまったが、これは馬の力もあって仕方がない。

しかし先行するばかりではなく大井で後方からになったレースでは砂を浴びながら外を追い込んできたレースでは、慣れていない日本の砂馬場でよくやるものだと感心した。

なかなか根性があるようだ。

そして日本人騎手ということでニュースとなったのはカナダで騎乗している木村和士騎手が北米を対象とするエクリプス賞で最優秀見習騎手に選ばれたことだ。

カナダのリーディングジョッキーで3位ということだ。これはもっと大々的に伝えられていい大きなニュースだと思うが、日本の競馬メディアではどう扱っていいのか迷ってしまうかもしれない。

というのも木村騎手がJRA競馬学校に入学していながら途中で退学してしまったからだ。

大きな成功を収めつつある木村騎手が競馬学校を無事卒業できなかったということはどういう教育をしているのかという批判を受けかねないからである。

JRAもいささか困ったことだと思っているのではないだろうか。




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