先日Equibaseでアメリカのステークスのエントリーを見ていたら面白いことに気が付いた。

同じ日に同名の二つのレースがエントリーされていたのである。5月2日のオークローンパークでのG1のアーカンソーダービーである。

すでにレース結果が出ているがフルゲート14頭の所に22頭のエントリーがあったため分割となったということだ。

G1レースで同名のレースが二つ行われるというのは驚きだが、以前にも同じようなことがあったのを思い出したので調べると昨年の3月16日のレベルステークスG2だった。

競馬場は同じくオークローンパークだった。過去に分割となったのは近年では私の知る限りではこの二つのレースだけでありアメリカ以外でもなかったはずである。

ということはGレースでエントリーがフルゲートよりかなり多い場合に分割して二つのレースを行うというのはオークローンパーク独特の方式ということだろうか。

日本でもレースの分割はある。中央競馬では現在は1日のレース数は12レースが組まれているがかつては11レースだった。

この場合出馬投票締め切りの結果17頭以上の申し込みがあったレースがあった場合には頭数が最も多いレースについて分割していた。

もちろん重賞、特別では分割は行わず一般競走つまり平場に限ってのことだったが、レースの分割はしばしば行われ1日のレース数が12になるのはうむしろ一般的だった。

レースが分割となるのは未勝利や今でいう1勝クラスという下級馬のレースが多かったが、いつだったか平場のオープンが分割になったことがあり珍しがられたものだった。

現在はレースの分割は基本的には無いが規定は残っており競走の取りやめがあった時という但し書きが付けられている。




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