世界中で多くのスポーツが休止、延期している中でドイツのサッカー、ブンデスリーガが先週末から無観客で再開しその映像が日本でも放映された。
日本では競馬などの公営競技が無観客で行われている。私は競馬だけしか見ていないので競馬との比較になるが中継のテレビ映像をブンデスリーガと比較するとずいぶん異なるように思える。
もちろん無観客ということは同じだが、競馬の場合は無観客であることが強調されるのは特に下見所であり、本場場に馬が出てからは時々スタンドがバックに写る時にそれがわかる程度だ。
サッカーではピッチの周囲をスタンドが囲っておりそこはファンで一杯になる。ブンデスリーガはスタンドが大きく常にファンで満杯だ。
そしてチャントや歌や歓声、時にはブーイングなどで実に賑やかだ。しかし無観客ではそれは一切ない。監督や選手の声が聞こえるだけである。
もっとも日本でもJリーグ以前は観客は少なく歌もなく全く静かなもので無観客と大して変わらないようなものだったが。
そしてブンデスリーガの無観客試合は感染防止ということで従来とはいろいろと変えられている。
普段は選手の入場は両チームの選手が並んでピッチに出てきて互いに握手をしたあとピッチに散らばるのだが、現在はばらばらと出てくるし握手はしない。
控え選手、スタッフはマスクを掛けてベンチではなくスタンドに間隔をあけて座る。ゴールを上げた時のセレブレイションは控えめにといった具合だ。
試合にかかわる人数を制限するということでボールボーイは4人だけ、カメラマンは3人だけ、両チーの関係者の入場も制限しているということだった。
一方日本の競馬はテレビを見ている限りでは従来と変わらないように見える。ファンもいないのに下見所をいつものように周回する。だれも見ないのに下見所のビジョンにはオッズが出ている。
本馬場入場時も誘導馬が付き、返し馬もいつものように行いスタート時まで待機するといった具合だ。無観客であっても通常と全く同様に見える。
勿論土曜日曜の騎手の移動禁止、メディアの入場制限など実施されていることはいろいろあるようだ。テレビで見せる範囲についてはいじることはしないということだろうか。
◆沢田準【競馬を楽しく】
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