シンボ◆沢田準の競馬を楽しく

函館4日目の横津岳特別に道営のシンボが出走してきた。いくら函館とはいえ道営の馬が古馬の条件特別に出走することは少ない。

道営馬の北海道中央への出走といえばデビューが早く中央馬よりキャリアが充分の2歳馬が中心だ。

横津岳特別は2勝クラスと道営の馬にとってはクラスが高く、しかも芝の2600メートルと距離が長い。

これまでのシンボのキャリアとは条件が違いすぎてとても勝負にはなりそうもない。

というよりも力の比較を行う要素が無い、つまりさっぱりわからないと言った方が良いかもしれなかった。

このため当然ながら無印で人気は低かった。

ところが中央の古川吉洋騎手が騎乗してスタートから逃げると前半1000メートルは63秒3とスロー、そのままあっさりと逃げ切ってしまった。

単勝は13頭立ての10番人気で59.5倍、3連単は46万円と大波乱となってしまったのである。

相手の中央馬は決して弱いメンバーではなかった。

1番人気は新馬勝ち後札幌2歳ステークスで2着がある同じ3歳馬サトノゴールド、ただし6カ月の休養後だった。

続いて5戦2勝2着2回で休養明けを0.2秒差のハーツイストワール、以下もウォルフズハウル、アドマイヤポラリスなど有力馬が揃っていた。

このメンバーを相手に上がり47秒2-35秒7、1馬身1/4差の完勝だった。

改めてシンボの戦績を調べてみた。門別でデビュー、フレッシュチャレンジ2着、アタックチャレンジ3着と好成績でデビュー。

未勝利勝ち後盛岡の2歳重賞で芝1600メートルのジュニアグランプリ2着、その後は知床賞2着、寒菊賞2着、金杯1着と岩手の重賞で好走を続けた。

門別に戻ってからは道営3歳の主要レースである北斗盃3着、北海優駿2着と道営3歳ではトップクラスの成績だったのである。

結果が出た後に成績を見直ししても仕方がないのだがなるほどという実績というわけだった。

それでもレース前にこの成績を詳しく知ったとしても、この馬を買えたかどうかはなんとも言えないが。



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