先日の週刊ギャロップのフランス在住の沢田康文氏のヨーロッパの競馬ルポのなかで、日本産種牡馬の生産馬がフランスのレースを勝ったということが紹介された。

その種牡馬とはマーティンボロで今年が初産駒のデビューということである。

マーティンボロといわれてもどんな馬かなかなかピンと来ないのではないか。

この馬は2009年生まれのディープインパクト産駒で生産者はノーザンファーム。馬主は吉田一族の吉田和美氏。母のハルーワソングはアメリカ産でその父はヌレイエフという典型的な社台の馬である。

栗東の友道厩舎所属で中央で出走し28戦7勝。中日新聞杯と新潟記念を勝った。しかし天皇賞(秋)では13着と破れG1に出走したのはこの1回だけである。

一流馬ではあるがG1級ではなくトップクラスの馬が続々と誕生しているディープインパクトの産駒の中では日本ではとても種牡馬になれるような成績ではなかった。

その馬がフランスで種牡馬になったとはいささか驚きだったが、ディープインパクト産駒で母の父がヌレイエフなら競走成績がトップクラスとはいえなくてもフランスで種牡馬にするには十分な価値があるということだろう。

なにしろディープインパクトに付けるためにわざわざ牝馬を日本に連れてくるほどだ。その人気は非常に高いのである。

マーティンボロの種付料は今年で4000ユーロ(48万円)と高額ということもディープインパクト産駒の人気の高さがわかるというものである。

これなら他にも日本では種牡馬にはなれるほどではないが、重賞を勝ったディープインパクト産駒を各国へ輸出できるのではないだろうか。



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