先日、カナダから驚くべくニュースが入ってきた。日本人の福元大輔騎手がクイーンズプレートを勝ったというニュースである。

マイティハートという馬でオールウエザー10ハロンを堂々と逃げ切ったものだ。

これをスポーツ紙ではなく普通紙のスポーツ面で読んだのである。福元騎手にしてもクイーンズプレートというレースにしても一般紙の読者が知っているとは思えない。よくこの記事を掲載したものだと思う。

福元騎手についてはグリーンチャンネルで何度か取り上げており競馬ファンにも知られるようになった。

かつてジョッキーベイビーズに出場し日本で騎手を目指したが競馬学校に合格できず、それでも騎手をめざしなんとカナダに独力で渡って騎手になることができという人だ。

そのご福元騎手にならって同じようにウッドバインで騎手になったのが木村和士騎手だ。こちらは競馬学校を中退してカナダに渡って騎手になったのである。

騎手としては二人ともかなりの成績を上げているが後輩の木村騎手の成績が上といえ、カナダと北米で最優秀見習騎手賞を得ている。

そして木村騎手は今年の7月にウッドバインでG2のロイヤルノースステークスを勝ちいよいよ重賞騎手となった。

それだけに福元騎手はどうだろうかと気になっていたのだった。そこで突然のクイーンズプレート勝利というニュースだ。驚くほかはない。

クイーンズプレートは3歳限定の総賞金100万カナダドルというカナダでは最高クラスの高賞金レースだ。

カナダのダービーといわれるレースでカナダ国産馬に限定されるためグレードはつかないがカナダではもっとも有名なレースである。

日本の騎手が外国でレースに勝つことは少なくないがその国を代表するレースを勝ったのは岩田康誠騎手のメルボルンカップの勝利と並ぶものといえる。

しかもGレースを勝つのはほとんどが日本調教馬であり現地の馬で勝ったのは武豊騎手がアベイドロンシャン賞をインペリアルビューティーで勝ったくらいだ。

福元騎手の今回の勝利で、さらに騎乗機会が増えることを期待しよう。




◆沢田準【競馬を楽しく】
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