明日から始まる大井競馬に、社台グループオーナーズで共有する2歳馬がデビューすることになった。テレビ解説もコラム執筆も徐々に減らしている境遇で、フトコロ事情は決して裕福ではないけれど(笑)、馬主名義が切れてしまうのももったいないのでグループオーナーズのマネージャーに頼んで馬を探してもらった。

以前所有したローズデュルワは10勝を挙げてA2まで出世、5番人気でシンガリに負けたけれど重賞の東京シンデレラマイルにも出走してくれた孝行娘だった。かなりのプラスになってそのお金を使わずに取っておいたので、その息子に出資しようとしたものの既に満口。まだ残口があった2頭から選んだのが、今回デビューする馬。

左後の飛節に続いて左前の球節を腫らしたり、スクんだりとオーナーたちヤキモキさせながら、道営での早期デビューを諦めて大井の月岡厩舎へ入厩したのが8月下旬。初めての調教動画では社台ファームの坂路を斜めに登りながら、ようやく頂上まで辿り着いていた牝馬が、9月末の能力試験に笹川騎手を背に登場。

4Fを55秒で走れば合格の試験に54秒6で2位入線、晴れて競走馬としてのスタートラインに立った。正直言ってタイムは褒められたものではなかったけれど、ゲートも出たし砂を被っても怯まずに直線はひと伸びして見せて、「注文をつけるところはありません、あとはもう少し体が増えてパワーがつけば文句ないです。」と鞍上。

「時計が遅かったですが、逆に負担がかからなくてよかったです。レース後は何事もなかったかのようにケロっとしていました。体力もついてきています。」という月岡師のコメントを真に受けるほどウブではないが(笑)、5月に社台ファームで3F43秒2の時計を出した直後にスクんだことを考えれば、丈夫になったなあという感慨も。

オーラルーチェという馬名は祖母オーラ・母オーラレガーレから受け継いだもの、馬名は「光時(光が1時間に進む距離)」という意味だそう。一方でひと足早くビッグタイマーという馬名が付いたローズデュルワの息子は、道営で3度走って4秒6→2秒6→2秒6差という大敗続き。直後に9月に盛岡競馬場に転戦するというレポート。

こちらも孫のような存在として心配して見ていたが、盛岡の再デビュー戦はなんと10馬身差の楽勝、期間限定騎乗の時に一度母親にも乗ってもらった村上忍騎手の手綱だった。初の左回りで直線も左手前のまま、ギアチェンジをせずにちぎったわけで更なる上積みがありそう。この勝利が、オーラルーチェにも追い風となれば。

◆竹内康光【馬よ草原に向かって嘶け】
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