香港国際レースの日本馬の結果は予想以上といえるだろう。6頭が出走し2勝、2着3着4着が各1頭。ほぼ完璧といっていい結果である。

今年はヴァーズへの日本馬の出走がなかったため初めに生中継されたのはスプリントだった。

頭数は14頭と揃ったが日本馬2頭以外は地元馬。人気はレーシングポストによるとホットキングプローンが11対10で1番人気。

オーストラリアから移籍したばかりのクラシックレジェンドが14対5、コンピューターパッチが8対1、アメージングスターが10対1、ヴォイッジウォリアーが15対1という人気だった。

しかし直線、外からダノンスマッシュが外から伸びて人気薄ジョリーバナーの追い込みを1/2馬身抑えて勝った時には驚いたのである。人気は218対10。

まさにロードカナロアの産駒がスプリントを勝つとはである。私はこの時残りの二レースも勝つのではないかと期待したものだ。

ところで着差は3着以下の馬についても先頭からの着差で発表されている。

ところがレーシングポストに掲載されている成績では各馬ごとの着差となっている。スプリントなら1/2、首、短頭、1/2、首、短頭といった具合だ(先頭からの着差も併記されている)。

香港ジョッキークラブから別途にデータをもらっているのだろうか。

マイルは10頭立てで日本から1頭、アイルランドから2頭でゴールデンシックスティが30体100の断然人気、アドマイヤマーズは22対5の2番人気であり、ビューティージェネレーションは18対1と人気を落としていた。

結果は人気どおりでゴールデンシックスティが圧勝、アドマイヤマーズは2馬身、首の3着と敗れた。来年からはゴールデンシックスティが目標となるのだろうが、日本のマイラーは今は強くなった。

今年にしてもグランアレグリアあたりが行っていればどうだっただろうか。

カップはレーティング121のアイルランドのマジカルが19対10の1番人気だったがレート114で10対1の6番人気のノームコアが勝ったのは驚かされた。着差は3/4馬身。

ダノンプレミアムがマジカルを短頭差抑えて2着。これで昨年に続き連勝だ。今後もまだ勝てるのではないか。

さて日本馬が出走しなかったヴァーズである。アイルランドとフランスから遠征馬があったが、人気は香港の古豪エグザルタントとアイルランドのモーグルに集中したがモーグルがエグザルタントを3馬身離して快勝した。

モーグルはフランスのG1パリ大賞を勝った3歳馬だ。日本には香港国際の前後にジャパンカップと有馬記念があるため一流馬がヴァーズに遠征することはないが、その次のクラスの日本馬がどれほど通用するか試したいものである。



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