テレビの競馬中継で小倉の障害コースの芝がかなり悪くなっていると報じていた。

早速テレビ中継の障害レースを見ると確かに芝がかなり悪くなっている。

小倉にはローカル競馬場では障害の周回コースを持っている唯一の競馬場だが、その周回コースの芝自体が平地のコースのように鮮やかな緑ではなくダートコースのような色をしている。

そして馬が走ると土ぼこりが上がる。これもダートのレースのようだ。ゴール前の直線は平地コースに出てくるがそこの緑の芝と障害の周回コースとの相違は驚くほどだ。

なぜこれほど障害コースの芝の状態が悪くなってしまったのか。それはもちろん1月、2月の小倉での障害レースが極端に多かったからだ。

今年の障害レースは中山で2レース行われた後は8週間にわたって小倉で集中して行われた。

他のローカル競馬場での障害は置障害が使われるが小倉にはいけ垣、竹柵の他に水ごうもある本格的な障害コースであり好ましいコースだ。

しかしその8週間の間に毎週3レースずつ、つまり24レースも行われた。昨年は夏に障害は5レース、一昨年は7レース行われただけだ。

つまり小倉の障害コースはこの程度のレース数に対応するように作られており、今年のように多くのレースを行うのはもともと無理なのではないだろうか。

障害レースは距離が長くコースを2周することも芝の痛みが早いこともありそうだ。

また障害レースは平地と比べてどうしても馬券の売り上げは低い。このためローカル開催で多く行うのはやむおえない。

春には1回福島で11レース、1回新潟(この開催は6日間)は8レース行われる。

福島も新潟も障害専用コースはなく平地コースに置障害で行われるのであり、芝コースが過度に痛まないかが心配だ。




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