日刊スポーツ
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[2021年03月19日 17時25分]


亡くなられた岡田繁幸さんが率いるマイネル(サラブレッドクラブ・ラフィアン)・コスモの勝負服で数々のレースを制した松岡正海騎手(36)が故人を悼んだ。

「僕は岡田繁幸さんにここまで大きくしてもらったから・・・、恩返しできなくて、なんの夢もかなえてあげられなかった。無力さを感じています。無念です。(思い出の馬などは)どの馬というのではなく、繁幸さんの仕事の姿勢が思い出です。馬にかける情熱、情熱を持って仕事をする姿、毎年夢を語る姿に僕自身が勇気づけられたこと、それが一番の思い出です。北海道の牧場(ビッグレッドファーム)に行くと、いつも夢を語ってくれた。その言葉を聞くのが楽しみで牧場に行っていたと思います。自分も年を重ねたら、こういう人になりたいなと思っていました」。

08年には京成杯、弥生賞を連勝したマイネルチャールズとのコンビで牡馬クラシック(皐月賞3着、ダービー4着、菊花賞5着)を戦い、09年にはマイネルキッツで天皇賞・春を制した。岡田繁幸さんとの思い出は尽きない。「僕がまだ2年目か、3年目、初めて牧場に行ってお会いしたときのことは今でも覚えています。初めて会ったのに、繁幸さんが『僕は馬を見る目がある。それは自信がある。だから僕の馬に乗ってくれませんか」って言ってくれたんです。こちらと同じ目線に立って、『乗ってくれませんか』って話してくれたことにすごく感動しましたし、一生忘れません」。

◆岡田繁幸(おかだ・しげゆき)1950年(昭25)3月19日、北海道生まれ。生産牧場を営んでいた故・父蔚男さんの長男として生まれ、68年に日大農獣医学部に入学。70年に同校を中退し、渡米。米国、英国の牧場で研修を積み、71年の帰国後は父の牧場へ。74年に独立後、76年にビッグレッドファームを設立。86年にラフィアン・ターフマンクラブを発足。クラブ法人名のラフィアンは米牝馬3冠を達成した名牝が由来。冠名として授けてきたマイネル(男性形)、マイネ(女性形)はドイツ語で「私の」の意味。長男紘和氏はラフィアン代表。三男義広氏はウインレーシングクラブ代表。弟牧雄氏は岡田スタッド代表。