サラブレッド血統センター発行のスタリオンレヴューが送付されてきた。

スタリオンレヴューは生産者やオーナーなどの競馬関係者へ無償配布されている種牡馬関係の資料である。

内容は種牡馬のカタログに始まり各種牡馬の2021年の種付名簿、サイアーライン、種牡馬の3代血統表、2021年のリーディングサイアー、日本と外国の主要レース結果、生産関連トピックス、国内セリ市場取引成績といったものである。

ただし種牡馬はスタリオンレヴューに広告が掲載されている馬に限られる。

主な配布先は競馬関係者だが競馬ファンにも「競馬四季報春号」についているアンケートに答えると送料のみで送ってもらえる。

インターネットの時代で紙で発行されている競馬のデータはほとんど無くなっている現在では、このスタリオンレヴューは中央競馬振興会で発行されている「日本の競馬総合ハンドブック」と並んで本の形の資料として貴重なものである。

今号は通巻50号(ということは第1号から50年ということだ)を記念してスタリオンレヴューの歴史が書かれている。

これによると1972年3月に競馬四季報が創刊されたときに四季報のPR用に作られた小冊子がスタートであり、翌73年から四季報に掲載された種牡馬広告を再編集したものがスタリオンレヴューということだ。

つまり四季報に掲載の種牡馬広告を編集したスタリオンレヴューが毎年発行されてきたのである。

四季報は2002年に従来の関東版、関西版に分かれていたものが全国版にまとまった時に種牡馬広告の掲載をやめた。

そして種牡馬広告は2001年版からスタリオンレヴューだけに掲載されるようになった。

またこの年から種牡馬広告以外に各種のデータも掲載されるようになった。

この時は全日本合同フリーハンデ、日本のグレードレースの勝馬、日本と外国のリーディングサイアー、父馬別産駒、厩舎別管理馬一覧、セリ結果といったデータが掲載された。

掲載されたデータはその後いろいろ変遷があり現在は前記のものとなっている。

手元には2001年より前のスタリオンレヴューもあるが確かに内容は種牡馬の広告だけであり競馬のデータは全く載っていない。




沢田準【競馬を楽しく】
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