JRAでは東京競馬場でG1レースが5週間にわたって毎日曜日に行われている。

一方アメリカでは3冠レースが始まった。ヨーロッパ各国でもクラシックが行われている。世界の競馬シーズンというわけだ。

しかしその開催スタイルはそれぞれ異なっている。

JRAは毎週日曜日にG1レースが行われ土曜、日曜日の他のレースは通常と同様に行われている。

アメリカのケンタッキーダービーは5月7日に行われたがこの週にはチャーチルダウンズでは以下のような主要レースが行われた。

まず5月3日に行われたGレース並みの高賞金レースはブラックタイプのレースが1レースだ。4日にはブラックタイプとリステッドが計2レース。

5日はブラックタイプとリステッドが計3レース。

そして6日にはケンタッキーオークスとラトロワンヌステークスとG1が2レース、エイトベルズステークス、エッジウッドステークスなどG2が4レース、他にG3が1レースとグレードレースが計7レース行われた。

ダービー日の7日にはG1がケンタッキーダービー、チャーチルダウンズステークス、ターフクラッシク、ダービーシティディスタフステークスとG1が4レース、他にG2が3レースという豪華版である。

7日には他の競馬場で行われたグレードレースはベルモントパークで3レースが行われただけであり、この週の主要レースはほとんどチャーチルダウンズに集中したということである。

プリークネスステークスの時はピムリコでは2日間でグレードレースは5レースだけだが、ベルモントステークスの時のベルモントパークはさらに豪華だ。

木曜日にはGレースが2レース、金曜日には4レースだが、ベルモントステークス当日の土曜日にはG1が8レース、他G2の1レースもある。

このようにベルモントステークスの週に主要レースが集中させるために次の2週間は全米でグレードレースはほとんど行われないのである。

イギリスでは1000ギニーと2000ギニー、オークスとダービーはそれぞれ連続した2日間で行われる。

しかし特にアメリカのファンはこのようなスケジュールのレースを楽しめるのだろうか。

日本のJRAのファンは毎週のG1レースをそれぞれ楽しんでいる。

アメリカの競馬ファンが楽しむのはケンタッキーダービーとプリークネステークスとベルモントステークスだけなのだろうか。




沢田準【競馬を楽しく】
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